友人Qさんの、「ななつ星in九州」の旅のレポート⑪を転載させていただきます。
Qさんの由布院に対する愛情は半端ではない。いくら縁があっても働く場があっただけでは毎年里帰りできない。濃密な本物の人物との交流がQさんの愛情につながっている。

Qさんも男のオーラを放つ素晴らしい人物だから響き合うのだろう…

【由布院タイム 神楽の舞】

音楽にまつわるアートのミュージアム「アルテジオ」から戻ってくると、由布院駅の待合室「アートホール」は神楽の舞台に変身していた。
「
アートホール」は毎月選抜された作家の作品の展示が行われている。
今はもう無い「ゆふいんの森号」には、その作家の作品を展示する車両“アートラウンジカー”が
用意され、博多駅から「ゆふいんの森号」に乗ったとたん由布院が始まるといった趣向だった。

また、その作家を囲んで“アートホール”でパーティーも開いた。
パーティーの最中、ホームに列車が入ってくる姿が窓から目に入ることも絵になった。
 
今夜の出し物は、由布市庄内町の平石神楽座が舞う勇壮で人気の高い“やまたのおろち”伝説だった。
高天原を追放された須佐之男命(すさのおのみこと)が、美しい娘(櫛名田比売(くしなだひめ))が八頭八尾の
大蛇(やまたのおろち)に食べられるところを、結婚を条件に救うという神話だ。

大蛇に酒を飲ませたあと太刀を振り回し退治し、退治した大蛇の中から出てきた刀が
「草那芸之大刀(くさなぎのたち)」で、これを「天照御大神」に献上したとされる。
 
勇壮な舞を盛り上げるご年配の方が叩く太鼓に驚いた。全く疲れを知らないようだ。
 皆、大満足の歓迎の神楽の舞だった。
心から感謝申し上げたい。
 
(つづく)