(平成29年5月15日 参加者数:72名)

今回は、株式会社フリープラス 地方創生本部本部長の三澤茂毅様から『日本を世界に営業するFREEPLUSが語る インバウンド!』について語っていただきました。

株式会社フリープラスは、2007年に代表取締役社長の須田健太郎氏が設立され、2010年に訪日観光業に参入されました。
三澤さまは、2012年に入社し、海外営業担当として、タイ、マレーシア、カンボジア、ベトナム、フィリピン、ミャンマー、インド の旅行会社を開拓され、年間13万人のお客様を送客する事業を牽引された実績をお持ちです。
2016年度より地方創生本部長に就任。現在、滋賀県大津市, 兵庫県養父市など全国各地の地方自治体と情報発信から誘客に至るまで、同社のネットワークを活かしたインバウンドのソリューションの事業に従事されています。

冒頭、フリープラスの理念、世界中の素敵なお客様に『人生に残る思い出をプレゼントする』こと、そして『日本の観光立国を成し遂げ、日本のファンを世界に広げ、日本の元気の原動力になる』ことを強調されました。

数ある旅行関係のなかでフリープラスは、アジア向けの団体旅行に軸足を置かれています。訪日外国人が増えているなかで、個人旅行が増えていると言われていますが、団体旅行も増えている。その団体旅行を取り扱う現地の旅行会社に日本の観光情報が伝わっていないことが問題と捉え、現地の旅行会社との架け橋になることで、フリープラスは業績を伸ばしてきたと説明がありました。
そして訪日旅行業(ランドオペレータ)に止まらず、新今宮に「FP HOTELS難波南」というホテルを4月1日にオープンさせ、将来は航空機事業にも進出し、観光事業の垂直統合を図りたいとのビジョンも語られました。

このようにランドオペレータの業務に携わっていると、現地の旅行会社から日本に送客するオファーを、また日本の自治体から送客してほしいというオファーを受けることが多くなり、両者をマッチングさせる意義を感じ、地方創生本部を立ち上げたそうです。
具体的には、富山県立山市から、立山黒部アルペンル-トを訪れるタイ人も増えているが、「タイ人にとって立山市は魅力があるか」の調査依頼を受け、仏教国であるタイ人が、立山信仰を持つこの地域に魅力を感じるとの結論に至った話は、頷けるものでした。

質疑応答も活発に行われました。
どこの地域からも果物狩りのオファーが多いが、「どこも同じ魅力を訴求するのではなく、地域の特徴を生かした差別化」が求められると、今日の講演を締めくくられました。