アメリカの今から見る、日本の観光で今後起きること
(青木 優note 2021年6月30日)
https://note.com/aokiu/n/na8f2944c8cc7?fbclid=IwAR0SAoYbW5g7jJFHq-e7Bg1L9F_IYLahieX9g7saMe_2wyR2t2ObLjUPDiI

【ホッシーのつぶやき】
MATCHAの青木さんのnoteですが、「今、アメリカで起きていること」は、日本でも起こる可能性が高いので共有します。
アメリカでは、高齢者の2回接種が完了し、孫の写真などがSNSにアップされ、消費に影響を与えていると言います。日本の高齢者のスマホは「孫の写真を見る」ためと言い、この影響は大きそうです。また外出自粛から解放され「外食」と「旅行」にスイッチが入るのも世界共通のようです。
国内旅行のブームは思ったより早めに来そうです。

【 内 容 】
セントラルフロリダ大学の原先生とお会いしました。原先生は観光庁設立の立役者で、観光庁のアドバイザリーボードの1人。昨年お知り合いになって、多大な影響を受けた方です。インバウンドサミットのオープニングの発見の一つは、原先生からの学びからでした。

1年半ぶりに日本に帰国されていて、帰国前日にお会いしました。初めてのリアル原先生です。会話の出だしから、別れ際の一分一秒までとにかく学びと示唆に富んでいました。自分の中だけで留めてしまうのは持ったないので、記憶が明るいうちにシェアをしたいと思います。

目次
• アメリカで今起きていること
• 人手不足は、事業の魅力不足
• まとめると
• 最後に

アメリカで今起きていること
観光は確実に戻ります。アメリカでは、高齢者の接種が完了し、給付金を1人1400ドル受け取りました。給付金を受けた時は、4割が外食などの食費、3割が現預金に回し、3割がクレジットカードの残高支払いに使われたという。

ワクチン2回接種するようになるのと、祖父母と孫の写真などの写真がFacebookなどのSNSにアップされるようになって、その様子が消費に影響を与えていきました。

ワクチン普及後に急激に戻る産業は3つ。外食産業、アーツ&エンターテイメント産業、旅行産業です。各産業の需要が急激に戻る中で、人手不足になり、給与が上がっている状況になっています。
ただ、USJやディズニーが最低時給15ドルに上げるも、それでも中々人が集まらない状態になってるとのことです。

人手不足は、事業の魅力不足
この状況はアメリカで起きている状況で、今後日本にも起きうる状況になっています。短期的には厳しい状況にはなりますが。中長期的には、事業の魅力を上げていく上で大きな変革な機会になります。

一時的には需要が上がり、人手不足の状態になる中で、旅行における消費単価が上がりえます。その時どう上がった金額に対する価格にふさわしい価値にするのか(適正化&高付加価値化)、少ない人数で質の高いサービスを提供する(省人化、観光DX)の2つが核になってきます。

人手不足というのは、事業者目線で、働き手の目線で言うと魅力不足である。魅力というのは、給与や意義など、様々な要素が含まれます。日本においても、観光とはなにか?という前提の議論から、今何をすべきか?何を変えるべきか?どう魅力を上げていくといいかを考えた方がいい。

まとめると
1.ワクチンの普及と給付金の付与

2.旅行産業含む3つの産業の需要の拡大

3.それに伴う人手不足及び賃金上昇に

4.高付加価値化&省人化含め、事業変革のチャンスになる
というところでしょうか。

最後に
以上、原先生からのインプットをまとめてみました。すでに考えている、知っているという方も多いと思いますが、改めてアメリカで起きていることを一つのストーリーとして見ると、今やるべきことは何なのか?について考えるヒントが沢山あるなと思います。

同時に世界はつながっているので、日本だけで観光を見るのでなく、世界の流れを見ながら見るべきだと改めて感じました。また個人的相談もめちゃくちゃ的確で、もっと早くこの相談をすればよかった…というくらい、俯瞰的かつ、重要なアドバイスをもらいました。しっかり事業に活かせるよう、自分なりに落とし込んで見ようと思います。