アリババ、日本ブランド向けカンファレンス開催。化粧品や食品、ファッションブランドなど中国市場向け戦略や取り組みを紹介
(やまとごころ 2019年7月9日)
https://www.yamatogokoro.jp/inboundnews/pickup/33169/

2018年度のアリババグループによる流通総額は約97兆円(Amazonは20兆円)。年間アクティブユーザーは6.5億人。
昨年の11月11日=独身の日のセールは、1日で3.6兆円の売上ており、並ぶものがない。また独身の日のセールでは、日本製品が3年連続売上1位だという。
アリババグループの強みは、SNSも、金融も、小売も、リアル店舗も全て持っているところにある。
訪日中国人の消費動向は絶えず変化しているが、帰国後、越境ECで購入を続けるユーザーが多いといい、今後も拡大が続きそうだ!

【ポイント】
アリババ株式会社が、日本ブランド向けにニューリテール戦略に関するカンファレンスを開催した。
アリババのサービスを活用して中国市場に進出したメーカーの企業トップ陣営が、海外戦略や取り組みなどを紹介。会場には約170社300名以上のブランド責任者話を聴きに集まった。

2018年度のアリババグループによる流通総額は約97兆円。
年間アクティブユーザーは国内で6.5億人、最近は都市部や農村部のユーザーの伸びが著しい。
2009年にスタートし、昨年で10周年を迎えた11月11日=独身の日のセールには18万のブランドが参加し、売上は約3.6兆円になった。日本メーカーの人気は圧倒的で、3年連続売上が1位となっている。
インバウンド客に人気の化粧品やサプリだけでなく、オーラルケアやトイレタリー製品、ペットや雑貨アイテムなど幅広いアイテムが人気だそう。

アリババは先日開催された輸入博にて、2023年までに2000億ドルを輸入することを発表している。
中国と日本は地理や文化が近く、日本商品を使う中国人はとても多い。日本企業にとって大きなチャンスと強調した。
化粧品、ファッション、日用品、食品の大手メーカーより、各企業の海外戦略やアリババのプラットフォーム活用事例の紹介があった。

ファッションブランドを手掛ける株式会社ストライプインターナショナルは2017年、上海のショッピングモールにearth music&ecology Tokyoをオープン。
アリババ社のサービスを活用してオンラインユーザーを実店舗に誘導したり、オンラインユーザー、店舗ユーザーどちらに対しても、商品の店舗受け取りと自宅配送を選択できるようにするなど、オンラインとオフラインを融合したサービス事例を紹介した。

人気のグミ「コロロ」などで知られるUHA味覚糖は、中国の地方都市や農村部など合計130万店以上ある家族経営の小売店(パパママストア)とブランドメーカーをつなぐプラットフォームLSTを使った施策を実施。
取り組み直後から、売上が400~500%の急成長を遂げたことに触れ、今後も積極的に活用していくと話した。

今年4月にアリババと戦略業務提携を結んだ資生堂は中国地域CEOが登壇し、新商品開発や中国消費者のニーズに適したサービスを提供するため、中国浙江省のアリババグループ本社近くに、戦略連携オフィスを設置したことを紹介、中国市場に新しい価値を提供することに期待を寄せていると話した。