アリペイ、GW期間の消費統計データを発表。平均消費額25%増で日本の取引件数ランキング4位に
(やまとごころ 2019.05.13)
https://www.yamatogokoro.jp/inboundnews/pickup/31936/

アリペイの国内導入店舗が昨年夏の5万箇所から数十万に急増したという。
2019年の中国のGW期間における、中国人観光客の一人あたり平均消費額は、全体では前年比10%増だが、日本は前年比25%増となった。日本でアリペイの一人あたり平均消費額の伸び率が特に高かったのは、コンビニとドラッグストア。
導入店舗が増えるとともに消費額が増えるのは当然だが、導入店舗の伸びが、日本のキャッシュレス社会をこじ開けることにつながりそうだ。

【ポイント】
世界50カ国以上で決済サービスを提供するアント フィナンシャル サービスグループが、2019年の中国のGW期間における、中国人観光客のアリペイ消費を発表した。

2019年の中国のGWは、5月1日の労働節休暇が2日分追加され、4日までの4連休となった。
中国政府の方針により、労働節休暇の曜日が週末に近い場合は、期間を延長し3連休や4連休にするケースがあり、消費のピークの1つになっている。

5月1日~3日において、台湾、香港、マカオからの観光客を除く中国人観光客のアリペイを通じた取引件数の調査結果は、1位香港、2位タイ、3位韓国、4位日本、5位マカオの順だった。
中国人観光客一人あたり平均消費額は、全体では前年比10%増だったのに対し、日本における一人あたり平均消費額は前年比25%増と好調だった。

日本国内でアリペイが最も利用された店舗は、コンビニ、空港、百貨店で、一人あたり平均消費額の伸び率が特に高かったのはコンビニとドラッグストアだった。
一人あたり平均消費額をアジアの国・地域別にみると、1位アラブ首長国連邦、2位韓国、3位日本となった。
2位韓国との差は、昨年は2倍あったものの、日本におけるキャッシュレス決済の普及が追い風となり、今年は10%にまで縮小した。

中国国外でアリペイ決済を利用した中国人観光客は、2000年代生まれの若者世代が昨年の8倍、1940年~1950年代生まれのシニア世代が昨年の2.4倍と、いずれの世代も増加した。
特にシニア世代では利用額の増加も好調で、シニア世代一人あたり平均消費額は1990 年代生まれの若者世代と同程度まで伸びている。