国内消費額急増!2024年7-9月期のインバウンド消費動向
(MATCHAニュースレター 2024年10月22日)

【ホッシーのつぶやき】
2024年7月〜9月の訪日客旅行消費額は1兆9,480億円。1月〜9月で5兆8482万円、12月末には8兆円を超えると予測されています。円安の影響か、買物代が28.9%で昨年比3.6pt増加。一人当たり旅行支出が、イタリア(40万円)、スペイン(38万3千円)、ロシア(35.2万円)、平均は22.3万円なので大きい支出額です。インバウンドも多様化して、多くの旅行者が日本を楽しんでいるようです。

【インバウンド消費動向調査】2024年7-9月期の調査結果(1次速報)の概要(観光庁)
https://www.mlit.go.jp/kankocho/content/001767309.pdf

【 内 容 】

2024年7月から9月にかけての訪日客による旅行消費額は、1兆9,480億円に達し、前年同期比で41.1%、2019年同期比では驚異の64.8%増加という結果になりました。特に中国からの旅行者による消費が大きく、5,177億円(全体の26.6%)を占めており、台湾や韓国、米国、香港が続きます。

興味深いのは、訪日外国人の消費額が増加しただけでなく、支出の内訳にも変化が見られる点。昨年の同じ時期と比較すると、買い物代(消費額に対して28.9%、昨年と比べて3.6ptの増加)の変化が顕著です。円安の影響も大きそうです。

一人当たりの旅行支出もコロナ前と比較して増加し、平均で22万3,000円に達しています。特にイタリアからの旅行者の一人当たり支出が高く、なんと40万円。滞在日数は平均して12日と他国と比べても長い方ではないのですが、宿泊費、飲食費等、全体的に高い傾向にあります。各国で旅行目的や滞在中の行動に違いがありそうです。

こうした結果を踏まえると、2024年を通してインバウンドが多様化し、様々な国からの旅行者が日本の魅力を楽しんでいると言えそうです。
地方に注目が集まっている今、今後は地域独自の文化や自然を活かした観光資源の提供を通じて、訪日客消費が全国に広がることを期待したいです。