「クリエイティブとは何か」松嶋啓介シェフの対談から伝わってきます。

人は「クリエイティブ」に生きるために生まれ、「クリエイティブ」になるためには「旅」がいかに必要かということがよく理解できます。

世界で勝負できる日本人シェフは、なぜ常に新しい料理を生み出せるのか (前編)

(ダイヤモンドオンライン 8月20日)

http://diamond.jp/articles/-/57791

【ポイント】

・日本人シェフがフランスで大活躍している。2014年『ミシュランガイド フランス』では、20人もの日本人シェフが星を獲得した。

・外国人として最年少で星を獲得したシェフが、松嶋啓介シェフだ。

・料理はすでに文化だと思っていて、一皿の料理にのっている食材を掘り下げてみると、それ自体が歴史の地図になる。

・地中海でタラは釣れないが、地中海料理を代表する食材としてタラが出てくる。その背景にいたのがバイキングで、地中海の方で商業をやった。経済を生む商業のおかげで文化が根付いた。

・シンガポールはいろんな民族が行き交って文化をもたらした。いろいろな文化をカスタマイズして「シンガポール発のオリジナル」だと上手に言っている。

・酒井シェフが翻訳した『フランス料理の源流を尋ねて』という本は、フランスの気候・風土、歴史・文化を地域ごと写真と言葉で紹介している。現地に行って確かめるため、フランスへ修業にでた。

・シェフの料理のひらめきを学べるようフランス語を身に付けた。

・コミュニケーションを重ねることで、クリエイティビティとは何かがわかってくる。あとはいい料理人をマネージメントすれば料理はできると思った。

・フランス人がクリエイティブなのは、年間5週間も休むからだ。

・バカンスで南仏に行くのは“国際的なハブ”だからだ。多くの人が休みに来ていて、いろんな出会いや体験でいろんな情報が得られるからこそ、クリエイティブになれる。

・クリエイティビティ=移動距離だ。

・いつも相手から自分がどう思われるか、10通りの見方をしようと思っていた。

・客観的になれることもクリエイティブになるための1つ。同じ場所にいてはクリエイティブになれない。