新型コロナにおけるベトナムの感染拡大と対策状況 そして訪日観光 !
(やまとごころセミナー 2020年7月6日)

ベトナムは、COVID-19も、4月6日に241人の感染者を確認して以降、新規感染者はゼロ。そして死亡者もゼロが続いている。2003年のSARSでもいち早く感染対策をして、WHOの伝搬地域から一番に除外された実績を持つという。
ベトナムからの訪日旅行者は2019年49.5万人と急上昇を続けており、一人当たりの旅行消費額は183,236円と中国に次いで大きく、買い物代に占める割合も40%と中国に次いでいる。
訪日ツアーの7割が団体ツアーで、今年10月以降の訪日旅行募集も始まっているが、予約はほぼゼロだという。旅行会社は来年の旧正月から復活するとの考え。

【ベトナムでのCOVID-19の状況】
1月23日 ベトナム国内で最初の感染者、中国人父子が確認される。
1月29日 ベトナム保健省は正式にコロナウイルス流行宣言を出す。
1月31日 中国への感染地域フライトを運休
     中国に2週間滞在した外国人の観光ビザ発給を一時停止
3月7日  17人目の感染者確認。大富豪令嬢のヨーロッパ帰国後、一気に感染拡大
3月14日 47人目の感染者確認。ホーチミン市の映画館、バー、カラオケ、劇場などの活動を停止。
3月17日 ビザ免除者も正式な陰性証明書を持ち、ベトナムの承認を得ない限り入国不可。
3月21日 ベトナムへの全ての入国者の14日間の隔離を実施
3月25日 135人目の感染者確認。
3月31日 全国規模の社会隔離。全国民は自宅待機、食料調達など必要最小限に許可。
     公共の場で三人以上の集会禁止。
4月6日  241人目の感染者確認。回復者が感染者の50%まで回復。
4月23日 ホーチミン市の規制を1段階緩和。7日間連続の新規感染者なし。
6月15日 政府が正式にコロナ終息宣言
7月1日  76日間の新規感染者なし。これまでコロナによる死者はゼロ。

6月中旬からベトナムの航空会社が国内路線を全面復活。国際線の一部路線を復活。
6月中旬から「国内観光刺激キャンペーン」を開始。このキャンペーンによりツアーが値下がり。
6月25日から27日、ビジネス関係者440名が臨時便でベトナムへ入国。
6月30日 在越韓国大使館が「14日間の隔離政策」の解除を提案し、ベトナム国民の96%がねっっと調査で反対。

【訪日ツアーについて】
・訪日ツアーはほぼゼロ。10月出発の訪日ツアーの募集も始まったが予約はほぼゼロ。
・来年の旧正月から復活するだろうと考える会社が多い。
・訪日ツアーでベトナム人が日本に求めることとして、「日本が安全宣言を出すべき」との意見が多い。
・コロナで経済的ダメージを受けたベトナム人が多く、安価なツアーを求めると思われる。