世界はマイナス3%成長 IMF予測「大恐慌以来の悪化」 20年、新型コロナ影響で
(日本経済新聞 2020年4月15日)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO58036520U0A410C2MM8000/

「大恐慌以来の経済悪化」という衝撃の発言が出てきた。
今後、経済が大幅に落ち込むことも考慮して生き抜くために考えなければならないようだ。
コロナ渦の中、感染拡大の防止に努めるため、あらゆる対応を取ることが求められており、休業補償も求める風潮があるが、ここで必要となる原資は「税金」であり、財源を考えると、むやみに実施できない背景があります。「財政を考えると補償はできない」という吉村大阪知事の発言は正しい。
IMFは、4~6月期が景気の最悪期で、20年後半から経済活動を段階的に回復するシナリオというが、今後、数年はコロナとの戦いになるという科学者も多い。気を引き締めて、ポストコロナの時代を作らなければならない。

【ポイント】
国際通貨基金(IMF)は14日改定した世界経済見通しで、2020年の成長率予測をマイナス3.0%に引き下げた。新型コロナウイルスの影響で1月時点から6.3ポイントも下方修正した。
09年の金融危機時を超えて「大恐慌以来の経済悪化」となる懸念がある。
90兆ドルある世界の国内総生産(GDP)が1年間で3%も縮小すれば、経済規模が2.7兆ドル(約290兆円)も失われる計算だ。
日本は5.2%のマイナス成長を予測し、09年(マイナス5.4%)以来の大幅な落ち込みとなりそうだ。
IMFの基本シナリオは、4~6月期が景気の最悪期で、20年後半から経済活動を段階的に回復できるとする。そのため21年の世界経済は5.8%の急成長を見込んでいる。