創業200年以上の企業でつくる「エノキアン協会」 奈良でツアー、伝統文化を体感
(産経新聞 2024年9月27日)
https://www.sankei.com/article/20240927-FQ5C755P2RLGXM6QEWFEBE3MUM/

【ホッシーのつぶやき】
創業200年以上、オーナー経営者が主要株主、現在も健全経営という厳しい条件の国際組織「エノキアン協会」って凄いですね。日本から10社が加盟と言いますが、この基準をクリアしていることが素晴らしい。
企業の評価は売上げや株主還元が評価がされてますが、長寿であることは、利益だけではない、社会的有用性があるように感じます。利益だけでなく、効率だけでなく、社会的有用性を大切にしたいですね…!

【 内 容 】
創業200年以上の企業のみ加盟を許される国際組織「エノキアン協会」(本部フランス・パリ)が、総会と会員を対象にしたツアーを奈良市内で開催した。会員たちは伝統工芸の職人の実演を見学するなど、長い歴史の中で培われてきた奈良に息づく文化を体感した。

高山茶筌の製作工程を見学するエノキアン協会の会員ら=奈良市

同協会はヨーロッパを中心とする50社で構成され、日本では和菓子の「虎屋」(東京)や生活雑貨の「中川政七商店」(奈良)など10社が加盟する。加入するには、創業以来200年以上の社史を持つこと▽オーナー経営者が主要株主であること▽現在でも健全経営を維持していること-を満たす必要がある。

ツアーには会員80人が参加し、中川政七商店がホスト役を務めた。会員らは奈良市内で高山茶筅(ちゃせん)の製造工程や奈良晒(さらし)の織機が設置されている蔵などを見学した。第13代目の中川政七会長は「伝統が革新を交えながら今に続く様子を肌で感じてもらえたら」と話した。

奈良市のJWマリオットホテル奈良で開いた総会では、文化的価値観や固有の技術を未来に継承する企業を表彰する「レオナルド・ダ・ヴィンチ賞」を竹中工務店(大阪市)に授与した。国内企業が受賞するのは、平成26年の刃物メーカー「貝印」以来10年ぶり。授賞式では映画監督の河瀬直美さんや都倉俊一文化庁長官がプレゼンターを務め、基調講演も行われた。