【大阪城民間委託】城郭管理に委託料なし! 強気の〝橋下商法〟

大阪城公園が来年度から、民間の手に委ねられることになった。「税金を使わずに自立的に管理・運営していく」という橋下徹大阪市長の号令のもと、委託料は払わずに事業者の創意工夫で収益を上げていく仕組みを導入。

事業者は年に2億2600万円以上を大阪市に納付。レストランなどの整備費に加え、市の試算で10億円程度とされる旧第四師団司令部庁舎の耐震補強・改修費も負担する。

事業者の収入源は来場者が落としていく天守閣の観覧料や飲食費など。「今までは税金をかけてきたが、市民に楽しんでもらってお金を出してもらう」と橋下市長は言う。

城郭の民間委託は各地で一定の成果を出している。

松山市は平成20年度から松山城を地元の伊予鉄道に委託した。同社は天守閣の観覧券と路面電車の1日乗車券をセットで販売するなどPRに工夫を重ね、来場者数は増加傾向。25年度には約40万人に達した。

大阪城公園は天守閣の来場者数だけで約155万人(25年度)に達しており、松山市の担当者は「全国区の大阪城は来園者の絶対数が多く、委託料なしでいけると判断したのだろう」と驚いている。

産經新聞 10月17日

http://www.sankei.com/west/print/141016/wst1410160080-c.html