【データ】キャッシュレス決済意識調査 
(観光経済新聞 2020年11月13日)
https://www.kankokeizai.com/【データ】キャッシュレス決済意識調査%E3%80%80/

【ポイント】
「タッチ決済」は、専用リーダーにクレジットカードをタッチするだけで支払いを完了させる方式だが、関西では交通系ICカード以外にお目にかかる機会が少ない。
セキュリティ面で優れており、支払いが最も素早く、最も簡単なのが、クレジットカードの「タッチ決済」だといい、今後の主流になるのかもしれない。
衛生面からは、一般利用者より店舗側の方が「タッチ式」を希望する声が多いという。

【 内 要 】
アメリカン・エキスプレスは、全国の一般生活者およびレジ業務従事者(店舗関係者)を対象に、キャッシュレス決済についての意識調査を実施しました。
その結果、新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて、専用リーダーにクレジットカードをタッチするだけでお支払いが完了する「タッチ決済」に対する需要がこれまで以上に高まっていることが分かりました。⼀般⽣活者および店舗関係者の6割を超える⽅から「クレジットカードのタッチ決済を今後利⽤・導⼊したい」と⽀持され、クレジットカードの「タッチ決済」の普及に強い期待が寄せられていることが判明しました。

調査による主なファインディングス
■クレジットカードの「タッチ決済」は、クレジットカードの信頼性と、簡単便利なタッチ式の”いいとこ取り”!
• 支払いが最も素早く(60.3%)、最も簡単(60.4%)なのは「タッチ方式」。
• クレジットカードの「タッチ決済」は、クレジットカード決済のセキュリティ面の安全性とタッチ方式の持つ利便性を兼ね備えた新しい決済スタイル。
• クレジットカードの「タッチ決済」利用者では、今後もクレジットカードの「タッチ決済」を利用したいと75.8%が回答、コロナ後にクレジットカードの「タッチ決済」の利用が増えた人では77.4%と、利用意向がさらに高い

■クレジットカードの「タッチ決済」は、衛生面も高評価
•「接触機会が少ないので感染リスクを抑えられる」と一般生活者(47.8%)、店舗関係者(60.2%)ともに衛生面を高評価。

■新型コロナ感染拡大後はキャッシュレス決済と現金決済の比率が逆転 コロナ禍でキャッシュレス決済が浸透
• 新型コロナ感染拡大以後は、現金:キャッシュレス=0.98回:1.26回
• コロナ後にクレジットカードの「タッチ決済」の利用が増えた一般生活者は4人に1人

クレジットカードを少額決済に使わない理由は、「時間がかかるから」
日本国内のキャッシュレス決済の拡大には少額支払いにおけるキャッシュレス決済の更なる普及が鍵となります。そこで、一般生活者がクレジットカードの利用を少額支払いでちゅうちょする理由を探ってみました。すると、半数以上が少額支払いの際にサイン/暗証番号式のクレジットカードを利用するのは「気まずいと感じる」(55.3%)と答えました。その理由を聞くと「支払いの時間がかかってしまうから」(67.3%)が最も多くなっています。

簡単・スピーディーな支払い方法は非接触型の「タッチ方式」で、6割以上が支持では、一般生活者はどの支払い方法を時間がかからないと考えているでしょうか。
「支払い時にもっともスピーディー」「支払いがもっとも簡単」についてあてはまる支払い方法を、①QRコード/バーコード式 ②サイン/暗証番号式 ③タッチ方式 の三つの中から一つだけ選んでいただきました。
その結果、支払い時にもっともスピーディーにできるのは、ICカードに多い非接触型の「タッチ方式」(60.3%)で、支払いがもっとも簡単なのも「タッチ方式」(60.4%)と考えられていることが分かりました。

クレジットカードの「タッチ決済」は、QRコード/バーコード式のスマホ決済やその他のタッチ式決済と比べてセキュリティ面で安心
続いて、キャッシュレス決済方法別に、良いと思う点について聞いたところ、「スマホ決済(QRコード/バーコード式)」「商業系ICカード(タッチ式)」「交通系ICカード(タッチ式)」「スマホ決済(タッチ式)」「クレジットカード(タッチ式)」で比較すると、「セキュリティ面の安全性」において良いと答えた割合がもっとも多かったのは「クレジットカード(タッチ式)」だったことが分かりました。
簡単・スピーディーな非接触型の決済の中でも、クレジットカードの「タッチ決済」がセキュリティ面で最も信頼されていることがうかがえます。

クレジットカードの「タッチ決済」は、これからの時代にふさわしい決済方法で、セキュリティ面の安全性だけでなく衛生面での安全性も重視
キャッシュレス決済を利用している一般生活者に、コロナ禍で会計時に不安に感じることを聞くと、「現金の受け渡しによる感染リスク」が50.9%と最も多い結果となりました。お店でレジ業務を行う店舗関係者の意見を聞くと、「現金の受け渡しによる感染リスク」を不安に感じる人は58.3%と、一般生活者以上に多くなっています。

お店でレジ業務を行う店舗関係者に自店で導入しているキャッシュレス決済の良いところを聞くと、「スムーズにお会計ができる」(52.3%)、「お釣りの支払い間違いをする心配がない」(40.0%)に次いで、「紙幣や硬貨に触れることなく衛生的」(34.7%)という意見が多くなっています。

クレジットカードのタッチ決済は、サインや暗証番号が不要で、お店で専用リーダーにピッとかざすだけの非接触の決済方法なので、衛生面でも安心です。キャッシュレス決済を利用している一般生活者に、クレジットカードのタッチ決済を利用したいかと聞くと、全体の62.3%が「利用したい」と答え、クレジットカード(タッチ式)を現在利用している人では75.8%、新型コロナウイルス感染拡大後にタッチ決済の利用が増えた人では77.4%と、利用意向がさらに高くなりました。利用したいと答えた623人に理由を聞くと、「かざすだけで簡単に決済できる」(60.5%)に次いで、「店員との接触機会が少ないので感染リスクを抑えられる」(47.8%)が2番目に挙げられました。

一方、現在自店にタッチ決済可能な端末の導入がされてない店舗関係者に導入意向を聞くと、65.8%が「導入したい」と答えました。理由を聞くと「決済にかかる時間が短縮できる」(74.5%)に次いで「お客様との接触機会が少ないので感染リスクを抑えられる」(60.2%)が挙げられ、利用者以上にクレジットカードのタッチ決済の衛生面での安全性を高く評価しているようです。

年代別の決済方法、クレジットカードは上の年代、タッチ式ICカードは下の年代が多い
普段の買い物で利用している決済方法を聞くと、「現金」(96.7%)に次いでサインや暗証番号入力による「クレジットカード」(78.2%)利用が多く、タッチ式の「交通系ICカード」(55.3%)、○○Payと呼ばれるQRコード/バーコード式の「スマホ決済」(54.4%)、タッチ式の「商業系ICカード」(50.1%)の順となりました[図8]。
年代別に見ると、20代はタッチ式の「交通系ICカード」(63.5%)や「スマホ決済」(59.5%)の利用の割合が高く、上の年代はサインや暗証番号による「クレジットカード」利用が高くなっています。

「新型コロナウイルス感染症拡大を経て、普段の買い物での支払い方法はどうなりましたか」と利用の変化を聞くと、現金は約3割が「利用が減った」(28.4%)のに対し、QRコード/バーコード式の「スマホ決済」は約半数(48.0%)が、またサインや暗証番号入力の「クレジットカード」(25.2%)やタッチ式の「クレジットカード」(25.0%)は4人に1人が「利用が増え」ていることが分かりました。

いずれかのキャッシュレス決済を利用する一般生活者1,000人を対象に、普段の買い物での1日の支払い回数を聞くと、新型コロナ感染拡大以前は、現金:キャッシュレス=1.18回:1.09回と現金優位だったものが、感染拡大後は0.98回:1.26回と逆転、20代以外の年代でキャッシュレス利用が現金利用を上回る結果となりました。コロナ禍でキャッシュレス決済が浸透してきているようです。

調査概要 
■実施時期 2020年10月16日(金)~10月19日(月)■調査手法 インターネット調査 
■調査対象 
①一般生活者…全国の20~60代のキャッシュレス決済を利用している男女 性年代別にそれぞれ100サンプル 計1,000サンプル 
②レジ業務従事者(店舗関係者)…キャッシュレス対応レジ業務を行っている人 計300サンプル