新型コロナウイルス:訪日滞在の不安を感じていない旅行者、欧米豪圏は81%、中華圏は13%と大きな差
(やまとごころ 2020年2月17日)
https://www.yamatogokoro.jp/inboundnews/pickup/37076/

新型肺炎に対する意識に、「不安を感じていない」に欧米豪が81%、中華圏13%と大きな差があるようだ。
欧米豪は「日本は自国に比べて綺麗(清潔)なので、不安感が少ない」という。
全体的に「寿司」や「魚介」を避け、「マスクや除菌グッズを買うため」ドラッグストアの利用が増えている。
新型肺炎の終息の見込みが立たないが、過剰に反応するのではなく、訪日客に安心感を与えることが重要だ。

【ポイント】
新型コロナウイルスに関連して、「訪日外国人観光客の新型肺炎に対する意識・行動の変容に関する調査」を行った。
「訪日滞在への不安」については、欧米豪圏の81%が「不安を感じていない」と回答。さらに、「全く感じていない」と回答した人は欧米豪圏では47%で、中華圏4%との差は11倍、不安度に大きく意識の差がある。
多くの欧米豪圏の訪日客が、「日本は自国に比べて綺麗(清潔)なので、感染症が騒がれているアジアでも、不安感が少ない」とコメントした。

全体的に「寿司」や「魚介」を避ける様子が伺える。
特に中華圏からの訪日客にその傾向は顕著。これは新型コロナウィルスの出元とも言われている華南海鮮市場のイメージが起因している可能性がありそうだ。

中華圏では「ドラッグストア」の利用率が増えたが12%と突出している。多くが「マスクや除菌グッズを買うため」とコメントしており、店舗をはしごして買い求める人も見られた。

「店舗や宿泊施設のアルコールスプレーやマスクの設置」「清潔感」を感じる場所が訪日客の安心を与えている。
「人が親切だった」「言語対応」と解答した人もそれぞれ1割いた。

インバウンド対策を行う企業は、過剰に反応するのではなく、まずは訪日観光客にとって安心感を与えられるよう、冷静な対応が求められているのかもしれない。

海外向けWebプロモーションやインバウンド集客事業を行う株式会社LIFE PEPPERが行なった調査。
浅草と上野にて10〜70代の訪日中の外国籍男女を対象に2月5日から7日の3日間で行い、欧米豪圏73、中華圏126の計199サンプルを分析した。