『もっと地域の暮らしや営みを感じたい。 そんな声が増えています』
経済産業省広報誌「METI Journal 12・1月号」
じゃらんリサーチセンター長、沢登氏のインタビュー記事
http://www.meti.go.jp/publication/data/newmeti_j/meti_14_12_01/book171/book.pdf

・「じゃらん宿泊旅行調査2014」において、”旅で重視する点”を尋ねたところ「地域らしさを感じられるものを選ぶ」が 61.8%だった。
   地域らしさを感じられるものを選ぶ  61.8%
   地元の人に積極的に話しかけて情報を 聞いたり交流する  38.2%
   地域のためになること、貢献できることを選ぶ  37.9%
   地域に根ざした生活体験をしてみる  34.1%
   将来のライフスタイルの参考にするために、地域の人と触れ合う旅行をする  29.3%
   将来の移住先の参考にするために旅行先を選ぶ  24,3%
 自分の価値観と一致する場所を探して旅するケースなども増えている。
 巨額の資金を投じてつくった温泉や観光施設ではなく、もともと大事にしている歴史や文化、アイデンティティに惹かれて人がやってくる。

・地元の意識は組織や年齢層によって大きく異なっている。
 店舗などお客さまとに日々対面している所は危機感が強いが、現場から離れている立場の人などは、まだまだ大丈夫と思っている。
 現状認識に差があると、フィードバックする仕組みも生まれてこない。
 現在と未来のイメージとのギ ャップをみんなが理解したいときに、ようやく次のステップが見えてくる。

・地域活性化のポイントは、
 ①自分たちの地域を自慢し、好きで好きでしようがないという気持ちやこだわりを、モノやプロ グラムなどに詰め込めること。
 ②新たな商品をつくり、 流通に乗せ、プロモーションし、そ の結果を検証して改良に生かす。マーケティングフローの中で生み出すこと。
 ③今の地域にどんな人が必要なのか、どんな組織があるべきなのかを、もっともっと議論すべき。
  特に、合意形成スキル を持つ人材は不可欠です。

・かつてのような物見遊山の旅行は減少傾向にあり、地域の暮らしや営みを感じたいというニーズが着実に増えています。
 こうしたニーズがあるにもかかわらず、なかなか地域づくりの方は追いついていません。