スマホで旅行予約は「宿泊施設」が一人勝ち、国内ツアーは「情報入力が面倒」 -JTB総研が旅行消費の調査発表(トラベルボイス 2019年11月23日)

旅行商品の購入もスマホが過半数を超えた。一方で、インターネットは「商品数が多すぎ、探すのに時間がかかる(15.5%)」「サイト上で入力する項目が多すぎる(14.2%)」など、作業の煩雑さを面倒だと感じている人が多いという。スマホ予約は「色々な情報を入力するのが面倒」「店頭や電話での相談ついでに購入」も高いようだ。

【ポイント】JTB総合研究所が実施した「スマートフォンの利用と旅行消費に関する調査(2019)」によると、スマートフォンでの旅行商品の購入が50.1%と過半数を超えた。
過去1年以内に行った旅行について、スマートフォンを利用して購入した旅行商品の内訳は「宿泊施設」のみが増加し、他の商品は割合が減少した。「宿泊施設」33.0%、「航空券」12.0%となった。
29歳以下の女性は「イベントなどのチケット」「レストランの予約」「国内ツアー」など、より多くの旅行関連商品をスマートフォンで購入している。

スマートフォン以外で予約購入した旅行商品は、スマートフォンでは4位と7位だった「国内ツアー」と「現地の鉄道やバス」が、3位と4位に上昇。スマートフォンで予約購入しなかった理由は、「色々な情報を入力するのが面倒」「店頭や電話での相談ついでに購入」が高い。「国内ツアー」を買わなかった理由は「色々な情報を入力するのが面倒」41.1%。「現地の鉄道やバス」については、「インターネットでは受け付けをしていない商品だった」14.3% が比較的高い。一方で、「高額商品をスマホで購入するのは不安」「個人情報が漏れると嫌」などの不安はそれほど大きくないことも分かった。

スマートフォンで旅行予約にかかった時間は「1時間未満」73.8%。「1~2時間未満」 16.7%。29歳以下が長く「1~2時間未満」40.7%だった。予約全体では「1時間未満」が76.2%と、スマートフォン予約の方がやや時間が余計にかかる傾向があった。

その他、店舗は「旅行会社店舗の順番待ちが長い(20.5%)」「旅行会社の店舗に行くのが面倒くさい(17.1%)」などが上位。インターネットは、「商品数が多すぎ、探すのに時間がかかる(15.5%)」「サイト上で入力する項目が多すぎる(14.2%)」など、情報量の多さや作業の煩雑さを面倒だと感じている人が多い結果となった。