星野リゾートが狙う、6つの「スモールマス」市場 犬もお客に[日経クロストレンド]
(日経クロスメール 2022年9月29日)

【ホッシーのつぶやき】
星野リゾートが「スモールマスマーケティング戦略」を打ち出した。「スモールマス」とはマスほど大きくはないがある程度のボリュームのマーケットを指すという。星野リゾートの全施設で取り組むといい、顧客の安心感と満足度を高める戦略だ。
気になるのは「団塊世代の旅行参加率」が下がれば、国内の旅行消費に深刻な影響を与えることだ。シニア向けの旅行商品のさらなる開発に力を入れる必要がありそうだ。

【 内 容 】
「スモールマスマーケティング戦略」を打ち出した星野リゾート。
北海道を代表するセコマなど外部企業との連携により、
自分たちだけでは手が届かなかった市場へのアプローチを狙う。
動き出した戦略は、具体的にどのようなものなのか、
星野佳路代表の真意を日経クロストレンドが徹底紹介いたします。
・6つの「スモールマス」市場 犬もお客に
・セイコーマートと提携したワケ 北海道は“独特”
・気にするのは団塊世代の旅行参加率 数字落ちれば深刻

●星野リゾートが狙う、6つの「スモールマス」市場 犬もお客に
2022年の観光シーズンが訪れたものの、
相変わらず収束と感染拡大の波を繰り返し続ける新型コロナウイルスにより、
観光業界の苦境は続いている。
そうした中、星野リゾートはアフターコロナも見据え、
22年4月に新たな市場にアプローチする
「スモールマスマーケティング戦略」を打ち出した。
既に動き出しているこの戦略、具体的にはどのようなものなのか、
星野佳路代表に聞いた。
https://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_–67578634396–_1

●星野リゾートがセイコーマートと提携したワケ 北海道は“独特”
星野リゾートはスモールマスマーケティング戦略において、
旅のサブスクリプション(定額課金)サービスの「HafH(ハフ)」など、
外部の企業やサービスとの提携を積極的に行っている。
これまで手が届かなかった市場へのアプローチとして、
既に一定数の会員や登録者を持つサービスと組むことは効果的だと、
代表の星野佳路氏は考えている。
https://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_–67578634396–_2

●星野リゾートが気にする団塊世代の旅行参加率 数字落ちれば深刻
星野リゾートが取り組みを始めた「スモールマスマーケティング」は、
それほど大きくないが一定の規模がありつつ、
何か特殊なニーズのある顧客層をターゲットとする戦略だ。
代表の星野佳路氏は、日本国内の観光を支える市場は
「団塊世代と若者だ」と明言する。
https://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_–67578634396–_3

インバウンドは09年から19年とずっと伸びてきていますが、それにもかかわらず14年と18年に旅行消費額が減少している。理由は日本人の国内旅行消費額が減少したからです。