直行便の就航で人気急上昇の大阪、高まる沖縄への関心。急成長する東南アジアのインバウンド動向を調査
(やまとごころ 2019年7月16日)
https://www.yamatogokoro.jp/inboundnews/pickup/33041/

東南アジア人の2018年の訪日旅行の1人あたりの旅行支出は、シンガポールで17.2万円、ベトナムで18.8万円に達し、ベトナムは26.9%も伸びているという。
シンガポールは沖縄への関心が高く、フィリピンとインドネシアは大阪、京都府、沖縄、ベトナムは北海道、大阪、沖縄への関心が高い。

【ポイント】
アウンコンサルティング(株)は、訪日東南アジア人の北海道、東京都、京都府、大阪府、沖縄県の宿泊数と検索数を分析した。2018年の旅行客1人あたりの旅行支出は、シンガポールで17.2万円、ベトナムで18.8万円に達し、中国の22.4万円に迫る勢いだ。

今回の調査は、シンガポール、タイ、マレーシア、インドネシア、ベトナム、フィリピンを対象に行い、2017年比の訪日客数が30万人以上、伸び率20%以上の国となる。
特にベトナムは26.9%増加するなど、伸び率も注目されている。

シンガポールは「沖縄県」の関心が高く、宿泊数は2018年に56,350人と2017年比で86.8%増。検索数も40%以上となった。
フィリピンとインドネシアは、「大阪府」「京都府」「沖縄県」の検索数が増加傾向。宿泊者は減少しているものの、潜在的な関心の高まりが見られる。2018年3月と10月に日本旅行博が行われたインドネシアは、各都道府県の検索数が17%〜20%伸びた。
フィリピンにおいてはジェットスター・アジア航空から唯一の直行便として大阪-クラーク線が
就航したこともあり、30%以上伸びている。
ベトナムは、北海道、大阪府、沖縄県で宿泊者数が16〜18%台、京都府・東京都でもそれぞれ7.6%、9.8%の伸び率となった。

政府は、東南アジアの訪日客をリピーター化するため、WebやSNSを活用した訪日コミュニティの育成や、多様な情報発信を課題としている。
訪日後に定期的な接点を持ちリピーターを育成するためには、言語や宗教、休暇制度などの文化的な違いも考慮し、インフルエンサーの活用なども取り入れることが必要だ。