水族館や遊園地などレジャー施設の4割がチケット値上げ、電気代高騰が主要因 ―帝国データバンク
(トラベルボイス 2023年4月6日)
https://www.travelvoice.jp/20230406-153259

【ホッシーのつぶやき】
2023年春休み、遊園地や水族館、動物園などレジャー施設などテーマパークの37%
がチケットを値上げした。「エネルギー価格の高騰」や「餌代・原材料の高騰」が理由でやむをえない。従業員のモチベーションの向上のための「人件費の上昇」も理由として挙げられているようだ。

【 内 容 】
帝国データバンクは先ごろ、2023年春休みシーズンの「テーマパーク」価格調査を実施した。電気代の高騰を主要因に、4割がチケットを値上げ。2023年4月時点におけるテーマパーク入場チケットの平均価格(平日価格換算)は1739円で、前年に比べ 5%、85円の上昇となる。

調査は、全国の主要な遊園地や水族館、動物園など計190のテーマパークにおける、2022年と2023年4月時点の入場チケットの販売価格を比較した。これによると、チケット代を値上げしたのは36.8%にあたる70施設。このうち、入場チケットの値上げが62施設、入場料を据え置いたものの、別途購入が必要な乗り放題パスなどを値上げした施設が8施設だった。チケットの値上げは見送ったものの、駐車場代や場内でのフード・ドリンクサービスを値上げした施設も複数あった。

価格改定の理由が判明した38施設のうち、最も多かった要因は「光熱費の上昇」で27施設に上り、値上げ理由の7割を占めた。特に大規模な水族館、ジェットコースターなど遊具の稼働が多い遊園地などでは電気代の上昇で光熱費が前年から最大1.5~3 倍近くに上る施設もあるなど運営への影響が大きく、値上げに踏み切らざるを得なかった施設が多くみられた。次いで多いのが「餌代・原材料の高騰」(19施設)、「物価高騰・その他」(12施設)だった。

コロナ禍で臨時休館や集客制限などを余儀なくされたテーマパーク側では、収益力が弱まっていたなかでのコスト増が大きな重荷になっている。帝国データバンクによると、各施設とも運営努力を続けているものの、今春から電気代がさらに引き上げられる予定などコスト増を吸収できる余力が限られており、チケット代を値上げするべきか再検討を迫られる可能性もあるという。