貸し切りジェットで日本一周=海外富裕層向け、豪華ツアー検討―地方創生へANAHDなど
(時事通信社 2022年8月13日)
https://newspicks.com/news/7435002/body/?ref=user_206511

【ホッシーのつぶやき】
金融資産を5000万ドル(67億円)を持つ「超富裕層」は世界に21万人いるといい、その超富裕層を対象とした訪日豪華ツアーの実証事業を今年4月から始めたという。日本の武具のレクチャーを受け、ジェット機を借り切って、武具の名所を巡る旅などを検討しており、1人当たり500万円という。
日本は、魅力ある観光地、食、アクティビティなどが溢れている。そして日本人も安く観光を楽しんできたが、この「安く楽しめる観光」をアジアの観光客に伝わっている状況だ。
富裕層向けサービスが無かったので、ここをビジネスチャンスする動きの一環になる。

【 内 容 】

旅先で桁違いのお金を消費する海外の富裕層を呼び込もうと、ANAホールディングス(HD)などの企業・団体が豪華ツアーの検討を進めている。歴史や自然、文化などのテーマで訪問先を選び、1週間以上かけてプライベートジェットで日本を一周する案などが浮上。「コロナ後」や地方創生をにらんだ新たなビジネスに育てたい考えだ。

豪華ツアー企画を進めるのは、ANA関連企業や、幅広い業種が集まって富裕層ビジネスを研究する「地域創生インバウンド協議会」、日本旅行、アウトドア用品販売のスノーピーク、岐阜県多治見市など18の企業・団体。出版社や大学などとも協力して今年4月から実証事業を開始した。年内をめどに全国から10程度の訪問先を選定し、来年ごろからツアーの受け入れを始める計画だ。

主な対象は、保有金融資産が5000万ドル(約67億円)を超え、世界に21万人程度いるとされる「UHNWI(超富裕層)」と呼ばれる人々。協議会はこうした富裕層について、著名人のガイドを独占したり、施設全体を貸し切ったりするなど特別な対応を求めているため、既存のパッケージツアーでは満足できないと分析している。

豪華ツアー成否のカギを握るのが、ありきたりではない、知的好奇心を満足させる仕掛けだ。例えば実証事業では、東京で日本の武具について専門家のレクチャーを受け、ジェット機を借り切って武具に関連する全国の名所をめぐる旅などを検討している。

料金は1人当たり500万円程度に上る可能性もあるという。世界の富裕層が各地の名所を訪れるようになれば、コロナ禍で痛んだ地方経済の再生へ切り札になる可能性もある。協議会の稲岡研士理事長は「『こんなことができるのか』とびっくりさせるツアーを作りたい」と意気込んでいる。