訪日クルーズ旅客数及びクルーズ船の寄港回数(2024 年速報値)
(国土交通省 2025年2月28日)
https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001867591.pdf

【ホッシーのつぶやき】
2024年の訪日クルーズ船の外国人客が143万8千人、前年の35万6千人から約4倍になった。コロナ禍前の2017年の252万9千人には及ばないが、着実に回復している。最多は中国発の95万1千人の66%、2位は台湾発24万人、日本発も15万9千人と活発になり始めている。港湾別1位は博多港 204回、2位は那覇港175回、3位は長崎港160回と九州・沖縄に集中しているようだ。

【 内 容 】
2024年 (1月~12 月) の訪日クルーズ旅客数は、 前年比約 4.0 倍の 143.8 万人、
我が国港湾へのクルーズ船の寄港回数(※1)は、前年比約 1.3 倍の 2,479 回(うち外
国クルーズ船(※2)1,923 回、日本クルーズ船(※3)556 回)となりました。また、外国
クルーズ船が寄港する港湾数(※1)は前年比 1.0 倍の97 港となりました。(いずれ
も速報値)

1.訪日クルーズ旅客数について
2024 年に我が国へクルーズ船で入国した外国人旅客数(訪日クルーズ旅客数) は、前
年比約 4.0 倍の 143.8 万人となり、コロナ前ピーク水準(2017年)の約57%まで回復して
います。(図表1)

※ 出入国在留管理庁の集計による外国人入国者数で概数(乗員除く)。
※ 1回のクルーズで複数の港に寄港するクルーズ船の外国人旅客についても、(各港で重複して計上するのではなく)1人の入国として計上している。

(参考)各国・地域発の訪日クルーズ旅客数
コロナ前には訪日クルーズ旅客数の全体の 8 割強を占めていた中国発クルーズは、ピーク時(2017 年:217.3 万人)の約 44%(95.1 万人)にとどまっており、回復が遅れています。
一方、日本発クルーズによる訪日クルーズ旅客数は、過去最高を記録しており、こうしたクルーズ船は、主に日本の港を発着港として全国の港を周遊しているため、経済効果が全国に波及しています。(図表2)

2.クルーズ船の寄港回数について
2024 年のクルーズ船の我が国港湾への寄港回数注 1は、 前年比約 1.3 倍の 2,479 回となり、コロナ前ピーク水準(2018年)の約85%まで回復しています。(図表3)
港湾別では、第1位:博多港 204回(前年第7位:75 回)、第2位:那覇港175回(前年6位:79回)、第3位:長崎港160回(前年第2位:96回)となりました。(図表7)

注1 本調査では、船内で1泊以上するクルーズ船の寄港回数を対象とし、日帰りクルーズは対象外とした。
また、寄港回数には、港湾法上の港湾に加え、沖に停泊して乗客が通船で上陸した場合や漁港に寄港した場合等も含む。