宿泊施設に滞在する訪日外国人と医療機関をつなぐ新サービス、客室でオンライン診療、22言語で24時間対応
(トラベルボイス 2024年12月23日)
https://www.travelvoice.jp/20241223-156916
【ホッシーのつぶやき】
外国人診療も進んでいない。試験運用だが「外国人宿泊客向けオンライン診療」が出てきた。「Hotel de DOCTOR 24」提携医療機関が診察を行い、外国人患者は客室から22言語でオンライン診療を受ける。訪日旅行中、毎月12万人の外国人が体調不良になり、6割が風邪といい軽症が多い。軽症者がオンライン受信するだけで外国人も安心でき、宿泊施設はシステムを案内するだけで救急搬送も削減される。
【 内 容 】
医師会員33万人以上を有するエムスリーグループで医療人材ビジネスを展開するエムスリーキャリア社は、外国人宿泊客向けオンライン診療「Hotel de DOCTOR 24」の開始に向けて試験運用を開始した。
22言語対応の医療通訳付きのオンライン診療を宿泊施設の客室から24時間受け付け、薬の処方は近隣の薬局を案内する。診療行為は「Hotel de DOCTOR 24」の提携する医療機関が行い、ホテルや旅館、民宿などの宿泊施設にはフロントでサービスを案内してもらう仕組みだ。本格的なサービス開始は2025年2月ごろを予定している。主に風邪、めまい、アフターピル、皮膚の痒みといった症状に対応する。
背景には、日本での旅行中に毎月12万人の外国人観光客が体調不良になり、そのうち6割が風邪というデータもある。なかでも外国人観光客がよく頼るのが宿泊先で、会話対応、通訳ができない、ホテル側の夜間フロント人員不足、医療機関との調整負荷が高いことが課題になっている。同社は外国人宿泊客に対する多言語での診療、医療選択肢を増やすことによる不要不急の救急搬送の削減、宿泊施設の体調不良者対応の負担軽減を目指したいとしている。