「訪日外国人旅行者の受入環境整備に 関するアンケート」結果
(観光庁)
http://www.mlit.go.jp/common/001281549.pdf

訪日外国人旅行者の受入環境はこの3年間に大幅に改善された。
「困ったことはなかった」は30年度に36.6%、29年度に34.8%、28年度に30.1%となっている。
フリーWiFi、ATM利用、クレジットカード、両替、多言語表記、トイレ利用、スタッフとのコミュニケーションともに、公共交通機関への不満がかなり高いのが実情となった。
公共交通機関は脆弱なところも多く、国の一定の支援が求められる。

【ポイント】
• 平成29年度、平成28年度で「困った」の回答が多かった「公共交通利用」に関してアンケート結果。

※旅行中に困ったこと 3か年比較
・30年度調査では、ほぼ全ての項目で改善が見られ、「困ったことはなかった」も36.6%となった。
・「施設等のスタッフとのコミュニケーションがとれない」が最も多く20.6%、「無料公衆無線LAN環境」 「公共交通の利用」「多言語表示の少なさ・わかりにくさ」と続いた。
・29年度と30年度を比較すると、「その他決済手段」の困った比率が唯一増加した。
・「公共交通の利用」 、「施設 等のスタッフとのコミュニケーションがとれない」「多言語表示の少なさ・わかりにくさ」等については訪日回数が多い人ほど困らない傾向となった。

※「旅行中に困った」経験の場所
「公共交通の利用」 、「施設等のスタッフとのコミュニケーションがとれない」「多言語表示の少なさ・わかりにくさ」については、訪日回数が多い人ほど困らない傾向となった。

※旅行中に利用した交通機関
旅行中に利用した公共交通機関を尋ねたところ、最も利用割合が高かったのは在来線(新幹線 以外の鉄道)で76.1%、次にバスで55.5%となった。
台湾及び韓国の旅行客は他国の旅行者よりもバスの利用率が比較的高い。
韓国及び欧米豪の旅行客は、タクシーの利用率が他国の旅行者よりも比較的高い。

※困った公共交通機関
困った公共交通機関を尋ねたところ、最も困った割合が高かったのは在来線(新幹線以外の鉄道)で22.7%、次にバスで20.7%となった。

※利用した公共交通機関で困った理由
困った利用者が比較的多かった新幹線・在来線・バス・タクシーについて困った理由を尋ねたところ、新幹線・ 在来線では「構内、乗り場、車内の利用」、「駅での切符/ICカード購入」、「ルート検索」の項目を中心に幅広く 対策のニーズがある結果となった。

※望んでいた決済手段と実際使用した決済手段
新幹線・在来線・バス・タクシーを利用した人に対して、チケット・切符の購入時に使用したかった決済手段と実 際の決済手段を尋ねたところ、いずれの交通機関でも、現金以外の決済手段を望んだものの最終的には現金 で支払った人が一定数いることが伺える。

※回答者の属性
・20代が最も多く、20代・30代で回答者の7割を占める。
・訪日5大市場(韓国、中国、アメリカ、台湾、香港)は各400以上、インドネシア・タイ・マレーシアの3カ国で計600以上の回答を得た。
・6割以上が訪日経験2回以上のリピーター。