定番の観光バスに、訪日目線で乗ってみた 〜地域交通網と結び、動線を広げるバス〜
( 日経ビジネスオンライン 8月7日 )
http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20140804/269617/?n_cid=nbpnbo_mlp&rt=nocnt
この記事にも、訪日観光客向けサービスのヒントがちりばめられています。
【ポイント】
・2014年上半期の訪日外客数は前年同期比26.4%増の626万人となりました。
・2013年の外国人延べ宿泊者数は3351万人泊(対前年比27.4%増)。これを都道府県別に見ると、上位10都道府県で80.2%を占めています。
2位 大阪府431万人泊 12.8%
4位 京都府263万人泊 7.8%
一方、10万人泊未満の県は15あり、その市場占有率は2%に過ぎません。
・地域に観光客を呼び込むには魅力的な観光資源、プロモーション、送客動線の3つが必要です。
・空港も鉄道もない、路線バスの本数は限られる、タクシーは高くて使えないようでは、観光は促進されません。
・そんな地域の救世主となっているのが高速バス路線です。
・旅客輸送人員は、鉄道がJR(30.7%)、民営(47.9%)で78.6%を占め、乗合バス(14.3%)、ハイヤー・タクシー(5.8%)、貸切バス(1.0%)、航空(0.2%)です。
・高速乗合バスの輸送人員は年間1億人以上です。
◎WILLER GROUPは、年間利用者数は約200万人。うち外国人比率は約4%。
・高速バスと宿泊をセットにした旅行商品や、電車や市バス一日乗り放題チケットなど、高速バスと他の交通手段のネットワーク化を進めています。
・2010年には訪日外国個人旅行者向け商品として、高速バス乗り放題券「JAPAN BUS PASS」の販売を開始しました。パスには3 day passと5 day passがあり、有効期間の2カ月以内であれば、任意の3日または5日、バスの利用が可能です。
◎クラブツーリズムは、2009年1月に英語と中国語で案内する「YOKOSO Japan Tour」の取り扱いを開始しました。
・日本人のツアーに外国人が参加できるようにましした。
◎はとバスは、「外国語ツアー」の2013年度の外客輸送は前年度比38.9%増の6万7712人です。
・定番の観光コースが今と昔で大きく変わらない
浅草観音(浅草寺)、八芳園、ホテル椿山荘東京(東京・文京区)、そして皇居前です。
・外国語ツアーを利用する客層は、慣れない土地で言葉も通じない、まずガイド付きのツアーに参加してみようという客。もう一つはビジネスで日本を訪れ、接待などで観光する客です。
・都内の主要ホテルから無料ピックアップサービスがあり、出発バスターミナルまで運び、外国語対応ができる受付カウンターまであります。
・ガイドは英語でコースの説明をします。英語の語学力が一様ではない参加者に配慮し、できるだけ平易な言葉を使い、ゆっくりとした口調で話します。
・英語ガイドの内容は多言語ガイドシステムで韓国語、中国語、スペイン語、日本語で聞くこともできます。