2024年の越境ECレポート、日本の売れ筋商品や人気カテゴリが明らかに ーイーベイ・ジャパン
(やまとごころ 2025年3月11日)
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【ホッシーのつぶやき】
越境EC市場に対する購買動機は、EUが「信頼」で、日本は「価格」が重要視されているという。2024年の売れ筋商品1位は「デジタルカメラ」、2位は質の良い「アパレルブランド」、3位は「自動車パーツ」だった。
2025年は、日本の販売者の真贋鑑定付き配送サービスによる「ハンドバッグ、腕時計、ジュエリー」が注目されるという。アジア市場の偽物に対する信頼獲得が今後のキーになるようだ。

【 内 容 】
オンライン・マーケットプレイス「eBay」を運営するイーベイ・ジャパン株式会社が、2024年の1年間において日本の販売者が出品したアイテムの販売動向と、日本とヨーロッパのEC市場に関する調査を発表した。

それによると、越境EC取引での日本市場に対する期待度は、ヨーロッパ市場と同じくらい高いことがわかった。しかし、アジア市場への信頼度は、ヨーロッパ市場に比べて低く、日本からの出品にも、商品が本物か偽物かを鑑定する「真贋保証」が重要視されていることも明らかになった。アイテムの選択・購買基準を市場別に見ると、アジアは「価格」、ヨーロッパは「信頼」となった。

なお、高級ファッションアイテムを購入するバイヤーの間では、越境EC取引が一般的で、62%が利用している。特にeBayやAmazonといったプラットフォームを通じ、EU、英国、日本などさまざまな国・地域の豊富な商品を購入できる市場が好まれる傾向がある。

2024年はデジタルカメラが首位に。2025年の注目アイテムは?

2024年の売れ筋商品の筆頭は「デジタルカメラ」だった。特に、コンパクトで初心者からプロまで幅広く使えるCanonのPowershotシリーズとSonyのCyber-shotシリーズの人気が高かった。「メンズアパレル、バッグ、ブランド小物」も注目されており、質のよいアパレルブランドが高い購買率を獲得している。特に「エビスジーンズ」や「オニツカタイガー」などが全体的な売り上げを後押ししているようだ。

日本の自動車パーツも売れており、1980〜90年代のスポーツカーの純正パーツなどが売れ筋だ。特筆すべきはバイクパーツで、販売規模は自動車パーツに及ばないものの、成長率は自動車パーツの3倍にのぼる。

カテゴリー別の成長率の1位は「デジタルカメラ」で、昨年2位からトップとなった。2位は「メンズアパレル&バッグ、ブランド小物」で、昨年のトップ3外から浮上した。3位は「自動車パーツ」で昨年と同様、トップ3にランクインした。

2024年カテゴリー別の取引額ランキングを見ると、1位が「レディースアパレル&バッグ、ブランド小物」、2位は「時計・パーツ&アクセサリー」、3位が「アニメアート&キャラクターグッズ」、4位「カメラレンズ&フィルター」、5位「自動車パーツ」となった。

2025年のイーベイ・ジャパンは、トランプ政権となったアメリカの輸出入政策からの影響を慎重に見守る姿勢だとした。2025年の注目アイテムとしては、日本の販売者を対象に真贋鑑定付き配送サービス(3月開始予定)が開始される「ハンドバッグ、腕時計、ジュエリー」、2024年に前年比98%と大きく伸びた「鑑定済トレーディングカード」などがある。また、主に電化製品、その他楽器、ゴルフ(スポーティンググッズ)カテゴリーが対象となるリファービッシュ製品(整備済み品)が挙げられた。