「アイデンティティ」を題材に、経済学者の柳川範之・東京大学大学院教授が松嶋シェフにインタビュー
海外で成功したければ“下ネタ”を覚えなさい ~日本人を捨てず現地に溶け込む秘訣~ (中編)
(ダイヤモンドオンライン 8月27日)
http://diamond.jp/articles/-/58204
【ポイント】
・現地の方との付き合い方や、日本的経営をどこまで浸透させるべきかを考えるためアドバイスすることがある。
・中田浩二がニースに来たときに会って、フランス語やフランスの文化について教えた。地域性はどうだ、サッカーのスタイルはこう違うとか…。
・輪の中にどう入るかをまずは考えよう。
・ギャグまで言う愛嬌や姿勢が、「よし!あいつのために何かやってやろうじゃないか」という気持ちを生み出す。
・日本から海外赴任する人たちは、上から目線になっている。利益を生むために一緒に仕事をしているという感覚が強すぎる。
・成功した人たちは全員『下ネタ』を言う。
・日本には「郷に入れば郷に従え」という言葉があるのに、全く郷に従わない。「日本人はこうだから」とか言っている。
・相手の国の文化と宗教、「アイデンティティ」を知ることがグローバルのなかで一番大事です。
・自分も「日本」のことを知らなかった。そして「和食」についてもうまく説明できなかった。
・自分の「アイデンティティ」をもっと勉強しないといけない。
・料理のベースをフランスに置いて、フランス料理を出しているので、フランス人から見た日本のことを知らないと、うまく料理をつくれない。
・いいものを作りさえすれば、あとは黙っていても売れる、というタイプの人が製造業に多い。
・視点を変える訓練を絶えずして、ユーザーの立場になったらどう思うかと考え続ける癖をつけることが大切。
【感想】
海外で生活するというのは並大抵のことでは無い。
私の子供たちの留学でも、学校に溶け込まれず(受け入れられず)トイレで泣きながら食事をしたなどの体験もあるようだった。
しかし楽しいことも多く、その苦しみを乗り越える(ホストファミリーに学校に溶け込む)なかで、大きく成長したようだ。
松島シェフの言葉から、日本人のアイディンティティをしっかりもち、相手の国の立場に立つことが大切だとあらためて気付かされた。