【データ】環境とクルマに関するアンケート調査
(観光経済新聞 2021年3月3日)
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【ポイント】
「2030年半ばまでにガソリン車の販売を禁止する」との報道が昨年12月にあり、JAFが行なったアンケートでは、若い世代ほど「達成は難しい」「達成できない」が多かった。
「普段の生活においてエコを意識している」は9割といい、「10年後に主流となる車」はハイブリッド車(41%)、電気自動車(26%)と高く、ガソリン車(6%)、ディーゼル車(0.2%)は低く、ハイブリッド車への期待が高い結果となった。

【 内 容 】
JAF(一般社団法人日本自動車連盟 会長 藤井一裕)は2020年12月28日(月)~2021年1月27日(水)の1カ月間、JAFウェブサイト内で「環境とクルマに関するアンケート」を実施し、その集計結果をまとめました。
 昨年12月上旬、「2030年半ばまでにガソリン車の販売が禁止される」との報道があり、「環境とクルマ」が大きく話題となりました。そこでJAFでは、今後の10年で大きく変わっていくであろうクルマ社会を鑑み、本アンケートでは「10年後、主流となるタイプの自動車が何だと思いますか?」「どういった条件がそろえば買い替えたいと思いますか?」などについてアンケートを行い、5,279件(有効回答数)の回答が得られました。

• 環境への意識高、10年後に主流となると思うクルマのタイプは「ハイブリッド車」。
「普段の生活において環境やエコを意識していますか?」という設問では約9割の方が「はい」と回答。アンケートに回答いただいた多くの方が環境やエコに配慮されていることがわかりました。
また、現在クルマを所有しており10年以内に買い替える予定のある方を対象に“10年後に主流になっているであろうクルマのタイプ”を問うたところ、それを裏付けるようにもっとも多いものは「ハイブリッド車(41.3%)」、次いで「電気自動車(25.6%)」、「プラグインハイブリッド車(20.3%)」、「燃料電池車(6.7%)」と続き、化石燃料のみで走行する「ガソリン車(5.9%)」と「ディーゼル車(0.2%)」は全体の1割にも満たない状況でした。

しかし、環境やクルマに対してご意見をうかがった設問では「電気自動車に関していうと、燃料を燃やしている場所が、車内か発電所か、というだけでどこかで燃やしていることに変わりがない」「クルマでCO2を出すか発電所でCO2を出すのかの違い」といった、クルマのタイプを変えることによって環境保全につながるのか疑問に思われる方や、理解は示しつつも「理想は燃料電池自動車なんだろうが 水素ステーションがガソリンスタンド並みの数になるのは今世紀いっぱいかかると思う」「電気自動車に興味はありますが、地方だとまだまだ充電のことも外出先でどこでも出来るわけではない」など、設備の不備により難しいと考えられる方も多くおられました。

その結果、10年以内に買い替える予定のある方に、その購入予定のクルマのタイプを問うた設問では最も多いものが「ハイブリッド車(37.9%)」で、次いで今後新車販売がなくなるといわれている「ガソリン車(26.9%)」でした。
国が掲げる目標、若い方ほど達成は難しいと感じている。

「2030年半ばまでに国内で販売する新車からガソリン車の販売をなくす」という国の目標に対しどう思うかを問うた設問においては、今回のアンケートの回答された若い年代の方ほど「達成は難しいと思う」「達成できない」と回答される方の割合が高い結果となりました。

そのほか「とにかく、クルマは楽しく運転したい。」「機能性を追求するだけでなく、見て運転して楽しいクルマが増えるといいと思います」といった移動手段としてのクルマではなく、運転を楽しむためのクルマ、についての意見も寄せられました。