「世界遺産」登録でも絶滅寸前の和食 〜失われし食文化を守れ〜(日経ビジネスオンライン 2013年10月31日)http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20131030/255338/?P=1 2013年10月31日の記事であるが、『和食』の危機について書かれている。特に子供たちの和食離れが進行しており、子供向けの和食の教育が必要なのだと感じる記事だ。 【ポイント】・「ミシュラン・ガイド」に掲載された日本の三ツ星店は、首都圏で15軒、関西圏14軒、北海道4軒、広島1軒の計34軒。うち28軒が寿司や天ぷらなど の「和の名店」となっている。これはミシュランの本場、フランスの27軒を凌ぐ数で、名実ともに和食が「世界一の料理」となっている。・昔の日本料理は「立春、処暑、秋分、冬至」など、二十四節気ごとに、その節気を反映した料理を出していたが、二十四節気への取り組みは店によって濃淡がある。・「和食絶滅危機」の理由の第1に、和食が庶民にとって「高嶺の花」になっていることがある。・「児童生徒の食生活実態調査」で、「嫌いな料理」は、うなぎや焼き魚、煮魚、あえもの、刺身などが上位を占めている。「好きな料理」の上位10位中、和食は2つしか入っていない。 食の西洋化によって、もはや子供の舌は「和食嫌い」になっている。・日本料理の職人が減っている。 料理人を育成する辻調グループの上級コース「辻調理技術研究所」の定員は、日本料理が60名、西洋料理(フランス、イタリア)が80名、中国料理が30名と、日本料理が西洋料理におされている。・日本料理店の海外進出が進んでいるが、職人の海外流出も始まりつつある。・「世界無形文化遺産」の登録は歓迎すべきことで、海外の和食人気も盛り上がりを見せることだろう。 片や日本において、家庭や、地域の料理店で和食文化を守られなければならない。