オーストラリア・シドニーからの最新情報 JAMS・TVの遠藤さん (定点観測)

私はシドニーに住んでいますが、今はデルタ株の蔓延で6月末からロックダウン中であり、半径5kmしか移動ができません。このロックダウンは9月末まで続く予定です。
これはオーストラリアが発表した感染者数の推移ですが、1日に1500人前後が新規に感染されています。また死亡者数や入院者数も少し増えていますが、大きな増加にはなっていません。

ワクチン接種率が上がれば制限緩和されるようで、9月12日現在のワクチン接種率は1回接種が67.8%で、2回接種が42,6%になっています。

国境再開に向けては、ワクチン2回接種が70%を超えたらフェイズBになり、「学生ビザ保持者の段階的な入国」が始まり、80%を超えたらフェイズCになり、「オーストラリア人の海外渡航」が始まり、その後フェイズDになると「国境再開」と言われており、時期は11月末から12月頃だろうと言われています。
また、ニュージーランドでも12月頃から日本との往来が可能になるとも言われています。

事業の方は、以前お話ししました「ラーメンフェスティバル」の企画もキャンセルになり、今も、自治体さんの観光プロモーションの案件などを引き続きさせていただいております。今は、飲食店もロックダウンで閉鎖中ですが、10月中旬にも再開するというNEWSが流れていますので、シドニーの飲食店と日本との間で日本酒や地場産品のイベントを再開する予定です。

知床からの最新情報 斜里町の馬場町長 (定点観測)

冒頭、感染対策の優等生であるオーストラリアのクラスター発生時の対応について、遠藤さんからご教示いただきましたことを、ここに改めてお礼を申し上げます。また星乃さんにも9月に斜里町訪問の企画を進めていただきました。結局、緊急事態宣言が発令されて実現しませんでしたが、合わせてお礼を申し上げます。

コロナ禍の観光ですが、今年1月に来訪者が急激に落ちて、その後、横ばいを続けているという悲しい状況です。宿泊数は前年度比なので比較の対象にはなりませんが、7月は+17%。8月は−13.6%でした。この時期が一番の稼ぎ時なのですが残念でした。9月も期待できない状況が続いていますので、30%以上減収した観光・飲食業者向けに緊急支援を考えています。ワクチン接種は8月11日に集団接種も終え、対象者の86%が接種済みになりました。

9月初めからサケ漁が始まりまして、サケの水揚げでは18年連続日本一を昨年まで続けている斜里町です。今年も日本一を目指しておりますが、水揚げ量がどんどん減っている状況です。観光的にも「ウトロ鮭テラス」からサケの水揚げの様子を見てもらうなど、サケにまつわるイベントを予定しているところですが、開催できるのか危ぶまれています。このようにイベントも色々考えていますが、皆さんに来ていただかないことには斜里町も元気にならないので、お越しいただける日が来ることを祈りながらお待ちしているところです。

京都からの最新情報 京都府観光アドバイザーの釼菱さん (定点観測)

9月10日、京都駅新幹線口の食堂街「みやここみち」を1時頃に歩きましたが、緊急事態宣言延長により、お土産店、飲食店の4割ほどが閉まっていました。地下街の土産販売店は観光客相手から普段使いのモノが買えるよう模様替えしていました。
7月の客室稼働率は約30%で、8月はお盆前からキャンセルが急増して20%後半です。リッツカールトンなどブランドホテルは40%ほどの稼働率ですが、ビジネスホテルなどは20%という印象です。9月はさらに下がって10%台になりそうです。また修学旅行がほぼ全滅ですし、旅館は一部を除いてやっていけない状況です。宿泊費も安いホテルの価格に押されて、中クラスのホテルも4千円ほどに下がっています。
今後の感染状況にもよりますが、11月にGoToトラベルの府民割を実施しようと検討が進んでいます。

舞鶴は、10月1日に「舞鶴海軍鎮守府開庁」120年を迎えるので、これに向けたイベント準備をされています。観光客向けには、古地図と現在のGPS地図を重ね合わせたデジタルスタンプラリーを展開します。

「舞鶴赤れんがパーク」は2012年にオープンしていますが、今、民活でさらなる賑わいを創ろうとしています。来年度には、赤れんが博物館前の広場や海側の遊歩道が完成し、赤れんが倉庫が立つエリアと駐車場の一体的な運営が可能となり、2032年には来場者150万人の一大観光拠点を目指しています。