米紙「行くべきは盛岡」 世界52カ所の2番目に紹介
(日本経済新聞 2023年1月19日)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC1883J0Y3A110C2000000/?utm_source=BenchmarkEmail&utm_campaign=2023年1月5週号&utm_medium=email

【ホッシーのつぶやき】
東京、大阪、京都と都市部が強い傾向は海外でも多く見られる。そうする中で地方は「人が少なく、ゆっくり観光できる」と見直されている。地方が優れているのは自然環境や郷土料理、そしてそこで触れ合う人情だろう。
都市部の喧騒も観光の魅力で多様な料理にも触れられる。その都市部の魅力は消えないが、地方が見直される傾向が出てきたことを喜びたい。

【 内 容 】

米紙の「2023年に行くべき52カ所」の記事で紹介された盛岡城跡公園(盛岡市)

盛岡市は米紙ニューヨーク・タイムズの12日付電子版で「2023年に行くべき52カ所」の旅行先に選ばれたと発表した。リストでは英国のロンドンに続く2番目で、「東京から短時間で行け、人混みを避けて歩いて回れる珠玉の街」と紹介されている。

同紙は東京や京都、大阪に観光客が戻りつつあると日本の状況を指摘。盛岡については「見過ごされることが多いが、大正時代の和洋折衷の建築物や伝統的な旅館、川が流れる自然が満ちており、とても歩きやすい」との説明を、盛岡城跡公園で撮影した動画に添えている。

盛岡市内には明治・大正期の建築物が多いことも、旅行先として評価された一因となった
(岩手銀行赤レンガ館)

そのうえでお薦めのスポットも紹介。具体的には古いドイツ製ロースターを使ってコーヒー豆を焙煎(ばいせん)しているナガサワコーヒーや東家のわんこそば、ジャズ喫茶「開運橋のジョニー」などを挙げるとともに、車で1時間ほど走ると素晴らしい温泉がいくつもあるとの説明も加えた。

谷藤裕明市長は「(新型コロナウイルス禍による)行動制限が緩和され、全国旅行支援が再開されるなど、アフターコロナを見据えた動きも活発化している。観光資源のブラッシュアップなど、さらに観光客に満足してもらえるように取り組みを進めていきたい」とコメントしている。

日本ではこのほか、福岡市が52カ所のリストで19番目に取り上げられている。同紙は「連なった屋台が見られる数少ない土地」と説明するとともに、定番のラーメンや焼き鳥以外にワインやコーヒーなどを出す変わり種の屋台もあることを紹介した。