顔認証で住民と観光客を識別、異なる料金の支払いをスムーズに、北海道赤井川村の乗り合いバスで
(トラベルボイス 2021年12月13日)
https://www.travelvoice.jp/20211213-150234

【ホッシーのつぶやき】
敬老優待乗車証を導入している自治体も多い中、一般乗車の乗客だけでなく多様な料金体系が生まれている。これは実証実験であるがパーソナライズされる公共交通の求められる究極のシステムだろう。
バス事業は厳しい運営にさらされているので、コストのかかるシステム導入は困難だが、個人に紐ついたスマホでシステムが構築できれば可能になるかもしれない。

【 内 容 】
北海道の赤井川村国際リゾート推進協会、NECおよび電通の3社は、北海道余市郡赤井川村の乗合バスで北海道アクセスネットワークの予約決済システムとNECの顔認証技術を連携させた運行実証を実施する。料金体系が異なる住民、観光客、リゾート施設従業員が共用する乗合バスで、スムーズな予約や乗車オペレーションを実現するもの。

人口約1200人の赤井川村では、 唯一の公共交通の路線バスが2019年に廃線。その代替として、村内の観光施設「キロロリゾート」がチャーターバス事業制度内でバス運行を実施してきたが、 観光客を対象としたこの制度は公共性が低く、地域住民の利用に課題があった。

この取り組みでは、事前登録した利用者の顔認証を行うことで、異なる料金体系の乗客(村民・観光客・従業員)を識別し、乗車管理の煩雑さを解決する。