トリップアドバイザー世界6カ国の旅行者にアンケート、6割以上が旅行を重要視。行き先決定の基準は国ごとに差も
(やまとごころ 2020年5月22日)
https://www.yamatogokoro.jp/inboundnews/pickup/38502/

トリップアドバイザーの調査でも、世界6カ国の旅行者の6割以上が旅行を重要視している。
日本人の国内旅行は「6ヶ月以内」34%、「1年以内」61%で、海外旅行は「1年以上先」が87%になった。
旅行先や宿泊施設の決定にも、感染対策や公衆衛生に取り組んでいることが強く求められている。
イタリア・シンガポール・オーストラリアでは「地域単位で公衆衛生に取り組む姿勢」が最も多く、日本以外の5カ国では「最新設備のある病院へ安全かつ容易にアクセスできること」が30~40%を占めた。
日本人は宿泊施設で「個室での食事」を求める人が43%と最も高いようだ。

【ポイント】
トリップアドバイザーの調査によると、「外出規制で今すぐに行けなくても、私にとって旅行は重要なものだ」と考える人は各国で6割を超えており、旅行は自分にとって重要なものと考えている。
日本、アメリカ、イギリス、イタリア、オーストラリア、シンガポールの計6カ国において過去12カ月間に旅行を経験した意思決定者を対象に実施、各国約400の回答を集計したもの。

日本人旅行者に聞いた「次回、旅行に行くタイミングは?」では、「1年以内には旅行に出たい」61%と答え、「今後6ヶ月以内に近場で旅行をしたい」34%と考えている。

旅行先を決める上で重要になる点では、感染状況(54%)や、密を避けられる環境(52%)、地域単位で公衆衛生に取り組んでいること(42%)が上位にあがった。
宿泊施設は、手指消毒剤の配布や整備(65%)、施設内の定期的な消毒(60%)、従業員や宿泊客の健康チェック(51%)も重視している。
飲食施設には、清潔さ(78%)、衛生上の予防策(59%)、テーブル間の距離(53%)、入店人数制限(32%)を求めている。

世界の旅行者は、日本と違った考えを持っている国もあるようだ。
旅行先を決める上で最も重要になることとして、日本やアメリカの旅行者は「感染者数の低下」を挙げたが、イタリア・シンガポール・オーストラリアでは「地域単位で公衆衛生に取り組む姿勢」を選んだ人がもっとも多かった。
日本以外の5カ国の旅行者では、30~40%程度が「最新設備のある病院へ安全かつ容易にアクセスできること」が重要と考えていたが、日本は21%に留まるなど、意識の違いが見える。

宿泊施設に対して重要となることは、共通して「消毒」へのニーズが高い。日本では「個室での食事」を求める人が43%と最も高い水準となった。
飲食施設を選ぶ際は、「割引」よりも「衛生」や「テーブル間の距離」、「人数制限」を求める人のほうが、どの国でも共通して高くなった。

トリップアドバイザーでは、旅行者の意識の変化を理解しつつ、安心して旅行できる環境を提供するため、施設はもちろん、地域単位で考えていく必要があると述べている。