五輪がついに開催。世界の注目が集まる中、日本の良さを海外に知ってもらおう
(MATCHA週刊インバウンドニュース 2021年7月2日)

【ホッシーのつぶやき】
オリンピック開催反対ではいろいろな数字が出ていますが、反対が過半数超えでしたが、いよいよ開催となった開会式の視聴率は43%と、リオ大会の約3倍でした。
せっかく日本を世界に発信できる機会だったのですが、無観客になったこともあり、アメリカでの視聴者数は振るわなかったと言います。
福島のホスピタリティ、桃への賞賛などは嬉しいニュースです。せめて、日本に来ている選手・報道関係者の方々に、日本を十分に楽しんでいただきたいと思います。

【 内 容 】  
開会式視聴率は国内40%超えもアメリカでは……?
開催前には国内の約半数が反対していたオリンピックですが、7月23日に開催された開会式は視聴率が40%を超えていたようです。
東京五輪2020の開会式の世帯視聴率は42.5%。2016年リオ大会の14.7%と比べて約3倍となった。

ビデオリサーチ結果は本日発表されるそうなので、細かい数値にも注目ですね。

参考ニュース: 五輪開催反対57%、日本78% 28カ国世論調査 (共同通信)
参考ニュース:開会式視聴率42.5% リオの3倍 ~毀誉褒貶すべてを飲み込むオリンピックの開幕~ (Yahoo)

なお、アメリカでの視聴者数は残念ながら振るわなかったそうです。
東京五輪の米国向け放送権を持つNBCは24日、開会式の視聴者数は速報値で約1700万人だったと明らかにした。
前回2016年のリオ五輪の開会式視聴者数は2650万人で、約36%減った。
参考ニュース:東京五輪開会式の米国での視聴者数、ソウル五輪以降で最低とNBCが公表 (東京新聞)

無観客開催となったこともあり、当初期待されていたようなインバウンドを含む各分野への経済的影響は得られなくなってしまいました。
とはいえ、”五輪は日本のショールーム”という言葉もあるように、直接的な経済成果を得るだけでなく、注目を集めて未来のお客さんを獲得するチャンスとしての五輪にはまだ期待できるのでは無いでしょうか?
五輪関係の報道では、その点に注目していきたいと考えています。

ソフト米国代表監督が福島のももを絶賛。五輪を機会に日本を発信
参考ニュース:「福島の桃はデリシャス」 東京五輪ソフト米国代表監督が絶賛 (福島民報)
さっそく飛び込んできたのがこちらです。
22日に福島市で行われたソフトボール アメリカーカナダ戦後の記者会見で、アメリカ側の監督が福島の桃を絶賛しました。
会見の中では福島の桃だけでなく、福島現地の方々の運営、球場から見える山並みの美しさにも言及があったそうです。
もともとの福島の桃のおいしさあってのお話ではありますが、訪日された方々へのホスピタリティがいかに大切かを再認識させてくれたできごとかと思います。

一方でネガティブな報道も。韓国のオリンピック委員会にあたる大韓委員会が、韓国の選手団に対し選手村で提供される福島県産食材を食べないよう指導を行ったという報道です。なお、韓国政府からの指示は否定しています。
韓国はかねてより福島の食に対する警戒感が非常に高い国ですので、今回の出来事や報道には驚きはありません。
しかし、国外からの注目が集まるということは、ポジティブな報道もネガティブな報道もどちらも高まるということは間違いありません。

今から私たちにできることはそれほど多くはありませんが、日本に来ている選手・報道人の方々に、日本を十分に楽しんでいただけるような空気づくりには寄与していきたいものです。

ワクチン証明の申請が今日26日からスタート
参考ニュース:ワクチン証明書26日受付開始 渡航向け、再入国で使えず (日本経済新聞)

さあ、五輪報道の影に隠れていますが、インバウンドや海外往来も回復しつつあります。
21日の記者会見にて、加藤官房長官がいわゆる「ワクチンパスポート」の使用をイタリア、オーストリア、ブルガリア、ポーランド、トルコの5カ国との間で合意したと発表しました。
合意国に入国する際、ワクチンパスポートがあれば隔離期間が免除・緩和されるなどの利点があります。
この5カ国はインバウンドという観点ではそこまで大きな市場を持ちませんが、イタリアなどアウトバウンドでは人気の観光地も含まれており嬉しい方も多いのではないでしょうか?
隔離期間が免除になれば、一気に訪日のハードルは下がり、具体的な顧客層として浮かび上がってきますね。
政府は今後他国との交渉も進める予定だそうです。訪日上位国との合意がいつなされるかに注目しましょう。