世界のタビナカ市場で知っておくべき5つのこと、2024年までに完全回復も、その内訳に偏り ―フォーカスライト・調査レポート【外電】
(トラベルボイス 2022年12月24日)
https://www.travelvoice.jp/20221224-152657

【ホッシーのつぶやき】
フォーカスライトによると,、「現地ツアー、体験、アトラクション(TAA市場)」が2019年実績を超えるのは2024年以降になるが、確実に復活していくという。ただ、2015年以降に事業をスタートした事業者が45% となり、年間取扱高が20万ドル(約2640万円)以下が8割を占める企業が多いようだ。
世界の観光産業も創業から若く脆弱な企業も多いが、明るい未来を信じて頑張ってもらいたい。

【 内 容 】
フォーカスライトがこのほどまとめた調査レポート「旅行体験の将来展望(The Outlook for Travel Experiences)2019~2025年」によると、現地ツアー、体験、アトラクション(略してTAA)市場は、2024年までに完全回復する見込みだが、その内訳には偏りが見られるようだ。

2021~22年の世界の観光回復初期に需要を牽引したのは、近距離、国内、そしてローカル住民による利用だった。今後の予約状況については、まだら模様が続くと予測しており、地域や予約チャネル、業種などによって、回復スピードには差が出るとしている。

知っておくべき5つのこと
• TAA市場は、2023年中に予約高ベースで2019年比93%まで回復する。
• 同市場が2019年実績を超えるのは2024年以降になり、同年の世界全体での予約総額は2600億ドル(約34億3200万円)に達する。
• このマーケットには100万社ほどがひしめき、そのほとんどが小規模事業者となっている。10社中8社以上は、年間の取扱高が20万ドル(約2640万円)以下に過ぎない。
• 創業からあまり年月が経っていない若い会社が多い。全体の45%は2015年以降に事業をスタートした事業者だ。
• 事業者ウェブサイトへのオンライン予約は増えている。2019年は予約高全体の17%だったが、2021年は29%を占めた。

投資家や旅行関係者が、TAA市場に関するインサイトや指標、データを知り、今後、どこへと向かっていくのかを理解するためのレポート、「旅行体験の将来展望 2019~2025年」は、フォーカスライトとタビナカメディア「アライバル」による共同調査をもとに作成。最新のマーケット規模から、現地デスティネーション、カテゴリー(ツアー、体験、アトラクション)、流通チャネル(オンライン対オフライン)別に今後のトレンドを予測している。

※この記事は、世界的な旅行調査フォーカスライト社が運営する「フォーカスライト(Phocuswright)」から届いた英文記事を、同社との提携に基づいて、トラベルボイス編集部が日本語翻訳・編集したものです。