『旅行・観光競争力』のレポートで日本の順位は、世界のなかで14位、アジアのなかでは1位になっている。

日本の評価の内訳は、「安全とセキュリティ」が20位、「健康と衛生」が16位、「陸上交通インフラ」が7位、「情報通信インフラ」が7位、「文化的資源」が11位と高い評価である。一方、観光地の物価やホテルの料金などの「観光産業における価格競争力」で130位、観光の開放度や外国人訪問者数の対人口比などの「観光との親和性」が77位と、低い評価である。

特に高い指標に、「公衆衛生」「飲料水」とならんで「顧客志向」が1位に輝いている。これは日本のホスピタリティ「おもてなし」が世界1と評価されたもので誇るべきことだ。
2位には「鉄道インフラの質」、3位には「モバイルブロードバンド加入率」、7位に「世界文化遺産の数」、9位に「国際フェア・展示会の数」、10位に「世界自然遺産の数」等があげられている。一方、評価の低い指標には、113位に「チケット税と空港使用料」、そして残念なのが137位になっている「観光の開放性」である。

なんと残念ではないか。
日本のホスピタリティ「顧客志向」が1位なのに、「観光の開放性」が140カ国中137位とほぼ最下位である。価格競争力も円高で改善されているなか、外国人を快く受け入れる宿泊施設が少ないなど、「日本人は本気で観光を考えているのか」と言われているようで悲しくなる。

http://www.geocities.co.jp/nezimaki_tokyo/kankou/competitive.html