森記念財団の都市戦略研究所の『世界主要都市の2013年版の総合力ランキング』で、東京は6年連続の総合4位となった。
大阪は、12年の17位から23位に順位を下げた。
東京は「経済」「環境」で1位、「研究・開発」2位、「文化・交流」8位、「交通・アクセス」10位、「居住」20位だった。
大阪は「居住」が12年の2位から15位に、「経済」が22位から24位に下げている。
 
1位  ロンドン
2位  ニューヨーク
3位  パリ
4位  東京
5位  シンガポール
6位  ソウル
7位  アムステルダム
8位  ベルリン
9位  ウィーン
10位 フランクフルト
 
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20131016-OYT1T00904.htm
 
本調査は、世界主要30都市を選定し、都市の力を表す主要な5分野(「経済」「研究・開発」「交流・文化」「居住・環境」「空間・アクセス」)と、さらに現代の都市活動を牽引する4つのグローバルアクター(「経営者」「研究者」「アーティスト」「観光客」)ならびに 都市の「生活者」という5つのアクターに基づき、これらのマトリックスから複眼的に都市の総合力を評価しているそうだ。

報告書の要旨を抜粋すると、
◎トップ3のニューヨーク、ロンドン、パリと4位の東京は点差にかなりの開きがある。
◎アジアには「経済」分野に特化した都市が多い一方、欧州は「交流・文化」「居住・環境」 「空間・アクセス」分野で上位にランクされている都市が多い。
◎東京をアジアの主要都市と比較した場合、「研究・開発」分野は極めて優位性が高いが、 「居住・環境」「空間・アクセス」は特に優位性がない。 

“観光客の重視する要素”を東京とアジアの主要都市を比較すると、「街の雰囲気」こそ優位だが、「料理」「買物」も低い。「観光対象の存在」はっまったく魅力がないといえる。関西ならこれほど低くないと思われる。「安全」と「目的地までの移動の利便性」が低いのに驚く。「観光客のスコア」は上海並みに低い。

日本のなかでの評価は手前味噌なのだろうか… 日本は安全だと信じてきたものが揺らぎ始めているのかもしれない。また、交通手段も優れていると言われてきたが、碁盤の目のような交通網も観光客の視点からは不便とされているようだ。
トータルスコアもこれほど低いとは思わなかった。
反省が求められるのだろう。
『遊ぼうKANSAI』(http//asokan.jp)は10月25日にスタートする。

http://www.mori.co.jp/img/article/081022.pdf