中国「上海ディズニーランド」が手探りの再オープン、入園者もアトラクションも人数制限、米国でも来週にも一部再開か
(トラベルボイス 2020年5月11日)
https://www.travelvoice.jp/20200511-146116

新型コロナの感染拡大は大丈夫だろうかと不安になりながらも、無事であって欲しいとも思う。
世界のディズニーランドが閉鎖されており、2020年第1四半期の売上は前年比で91%も落ち込んだという。スタッフの人件費だけでも大変な金額になると予想される。
上海ディズニーランドで、中国政府が許可したのは約30%の1日2万4000人、来園時間が決められ、ソーシャル・ディスタンスも求められる中での再開になる。

【ポイント】
上海ディズニーランドが2020年5月11日に再オープンした。
入園者の数は限定され、マスクの着用やゲートでの体温チェックが義務付けられた再開だが、現在世界中で閉鎖されているテーマパークにとって、再開に向けたヒントになるものだろう。
AP通信が、その状況を報じている。

新型コロナウイルスの感染拡大防止のために、上海ディズニーランドと香港ディズニーランドは1月25日に閉鎖。2月には東京ディズニーランド、3月にはアメリカとヨーロッパのディズニーランドが一時休業に入った。

ディズニーにとって、パーク、アトラクション、関連グッズの売上高は全体の30%~35%を占める。
しかし、新型コロナウイルス関連のコストが14億ドル(約1500億円)にのぼるうえに、2020年第1四半期の売上は前年比で91%も落ち込んだ。

上海ディズニーランドのキャパシティは1日8万人だが、中国政府が再開で認めたのは約30%、1日2万4000人ほどだ。
ウォルト・ディズニーのボブ・チャペックCEOは、「我々は、非常にゆっくりと前進している。今後については、実際のところ中国政府によるガイドライン次第だろう」と話す。

来園は予約制で、来園者ごとに来園時間が決められた。
歩道やアトラクションの列にはステッカーが貼られ、入園者に間隔を空けて並ぶように促している。
また、ライド系アトラクションは、他人との接触を避けるため、グループ1組ごとの対応にしている。

来園者は中国政府発行のIDの提示が求められ、上海市政府が管理するアプリで健康状態のチェックと感染者との接触情報を確認しなければならない。

アメリカでは、5月第3週にもフロリダ州オーランドのディズニーワールドで、「ディズニー・スプリングス」のテナントショップやレストランの再オープンが許可される見込みだ。
州の規則に従って、従業員や来園者はマスク着用が義務付けられ、屋内施設への入場は定員の25%に制限される。屋外のダイニングテーブルは、6フィート(約1.8メートル)以上の間隔を空けて設置される。

ウォルト・ディズニーは、ディズニワールドをはじめ、その他のディズニーパークがいつ再開されるのかまだ明らかにしていない

※円換算値は1米ドル107円としてトラベルボイス編集部が算出した。