中国モバイル決済「アリペイ」取扱件数で日本が世界1位に、大型連休「国慶節」期間で、旅行先にも変化の兆し(トラベルボイス 2019年10月8日)https://www.travelvoice.jp/20191008-139073

今年の国慶節期間中(10月1日〜7日)に訪日した中国人観光客は、上海、北京、浙江省からが最多になった。アリペイを使用した中国人観光客は、前年同期比124%増で、コンビニ、マツキヨ、関空が多いという。アリババグループの旅行プラットフォーム「フリギー(Fliggy)」の動向を見ても、ユニークな体験を求める傾向も強まっているようだ。昨日の『観光のひろば』の講演でも、アリペイの利用者は30%と高いことが紹介されていた。

【ポイント】中国の決済大手アリペイ(Alipay)の、今年の国慶節期間中(10月1日〜7日)における中国人観光客(香港、澳門、台湾を除く)の消費データによると、日本における取引件数増加率は、世界平均の前年同期比10%増を大幅に上回る124%増になり、海外旅行先別の取引件数ランキングで初めて世界第1位となった。

最も使用された場所は、大手コンビニ、マツモトキヨシ、関西国際空港となり、一人あたりの消費額も同15%増となった。
中国人の海外旅行先として人気が高まっているヨーロッパと東南アジアでは、直近の12ヶ月でアリペイ導入店舗が大幅に増えたことから、取引件数も急速に増加。カンボジアとフィリピンがランキングで初めてトップ10には入ったほか、ポルトガルでは前年同期比で64倍と大幅な伸びを記録した。

海外旅行でアリペイを使用するユーザーは、2000年以降生まれのユーザーが、前年同期比で130%増加。1960年代以前に生まれたユーザー数も30%増加した。

アリババグループの旅行プラットフォーム「フリギー(Fliggy)」の、国慶節期間中のデータによると、旅行パッケージの予約数が、モンテネグロで14倍、ウズベキスタンで4.7倍、セルビアで1.8倍の増加を記録するなど、ニッチな旅行先の人気が高まっている。ヨーロッパでの鉄道チケットの売上は35%増加、タイとマレーシアでの「ドリアン体験」パッケージの売上は60%増加など、ユニークな体験を求める傾向も強まる結果となった。
日本を訪問した旅行者は上海、北京、浙江省からが最多となった。