経済成長で豊かになった中国人の、海外観光客が急速に増加している!
 
Wikipediaによると『中国人富裕層』とは、「日本では世帯年収2,000万円から3,000万円以上、金融資産1億円以上などとして定義されることが多い。中国における富裕層の定義は、マッキンゼー・アンド・カンパニーが2009年に行った調査によると、年収200万元(約2900万円)以上としている」とある。
また、「2015年までには400万世帯を超え、富裕層の数で米国・日本・英国に次ぐ世界第4位に浮上するという。また、中国人富裕層は若年層が多く、45歳以下が80%を占めている」ともいう。
 
ともかく凄い! この中国人富裕層が世界を旅行しているのだ。
 
国連世界観光機関に寄ると、昨年の中国人海外旅行客は前年比18%増の延べ8320万人。消費金額は前年比40%増の1020億ドル(10兆1000億円)と世界トップだ。旅行先は、中国国家観光局によると1位香港、2位マカオ、3位韓国、6位日本だという。
 
韓国を訪れる中国人観光客が、日本人を抜いてトップになりそうだ。韓国観光公社によると、9月末までに訪韓した中国人観光客は、前年比48%増の308万人。朴政権発足後、中韓両国の急接近も理由とされている。
日本人観光客は、1971年から訪韓者数で40年以上1位を占めてきたが、今年は前年比28%減の203万人という。日本人ツアー客を扱う韓国旅行業者は約100社あったが、縮小や撤収が相次ぎ、9月には大手旅行業者が倒産、韓国文化体育観光省は10月、42社に対し広告費用として約10億ウォン(9300万円)の緊急支援を決めたという。「韓流ブームが過ぎ、竹島問題等が尾を引いている」そうだ。
 
韓国では中国人観光客の増加で、昨年、訪韓観光客が1114万人を達成。韓国政府は中国人向けビザ優遇制度を打ち出しているという。
中国人観光客が韓国でショッピング、そして美容整形に惜しげも無くお金を使っているそうだ。中国の旧正月の“国慶節”の大型連休は、中国人観光客でごった返したという。購入されるものは、日本で起きた現象と同じように、化粧品、日用品、電化製品が多いそうで、高級ブランドや貴金属も売れているという。
日本語が通じる明洞も、日本語表記より上に中国語表記する看板が増え、中国人従業員も目立つようになったそうだ。
中国人の美容整形の急増により、7月、ソウル市江南区に外国人に医療機関を紹介する「メディカル・ツアーセンター」が開設したといい、昨年、韓国で整形手術を受けて中国人は前年比65%増の9700人ともいう。
 
あらためて中国人観光客、中国人富裕層の凄さを感じる。
 
しかし韓国や台湾における中国人観光客の公共マナーの悪さも指摘されている。また、観光目的で訪韓したまま不法滞在する中国人も9月末現在で5万人に達しているそうだ。
観光は陽の当る場所ばかりでないことも思い知らされる。
冷静に成り行きを静観しないといけないのだろう。
 
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/38379