【コロナ:世界の動きまとめ】国内移動全面解禁、旅行そろり再開。「新しい旅のエチケット」や、中国や香港でも導入の接触確認アプリ、スタート。ベトナムなどから入国制限緩和へ
(やまとごころ 2020年6月20日)
https://www.yamatogokoro.jp/column/corona_world/38887/

都道府県をまたぐ移動が全面的に解禁となり、交通機関も回復に向けて動き出した。
厚生労働省は新型コロナ接触確認アプリ「COCOA」の提供を開始し、アプリ利用者に陽性が判明し、アプリに「陽性」と入力すると、過去2週間で接触があった人に通知が届く仕組みも動き出した。
世界各国でも、接触確認アプリを導入している国や地域が多い。
日本政府は、外国からの渡航規制をビジネス目的での往来に限定し緩和することとし、タイ、ベトナム、オーストラリア、ニュージーランドの4カ国を優先して協議する。
ただし、出国前にPCR検査で陰性証明を取得し、現地での活動計画を提出し、相手国から承認されれば出国できる。相手国に到着後も、再度PCR検査を受け陰性であれば入国が認められるという。
(ドバイは7月7日から上記の条件で観光客を受け入れる発表もありました)
(タヒチは7月15日から、海外からの観光客受け入れを再開する発表もありました)
感染拡大を防止しながらも、移動再開に向けた動きが、思ったより早そうです!

【ポイント】
都道府県をまたぐ移動が、19日全面的に解禁となった。国内の空の便も回復の兆しを見せ、JAL、ANAともに7月後半の国内線予約は、前年同月比4割超まで回復する見通し。
6月の利用客数が、前年同月比23%にとどまっているJR東海も、移動制限が解禁された19日は単身赴任者の帰省が増える週末であったことから東海道新幹線を東京―新大阪間で追加運転させた。

19日午後、厚生労働省は新型コロナウイルス接触確認アプリ「COCOA」の提供を開始した。
同アプリは新型コロナウイルスに感染した人と濃厚接触をした可能性がある場合に通知を受け取れるもので、速やかな検査や感染拡大の防止を目的としている。近距離無線通信ブルートゥースを利用し、アプリを入れた人同士が半径1メートル以内の距離に15分間以上いた場合に接触したとみなされる。
アプリ利用者の中に陽性が判明した人が出て、その人がアプリに「陽性」と入力すると、過去2週間で接触があったと記録されている人すべてに通知が届く仕組みだ。名前や電話番号、GPSの位置情報などは使わないため、匿名性が高いのが特徴となっている。

世界各国でも、接触確認アプリを導入している国や地域が多い。
・中国では、アリババやテンセントが開発した個人を追跡するスマートフォンのアプリ「健康コード」が導入されている。
・インドでは全国民にアプリの利用を呼びかけている。
・韓国ではアプリで感染者の移動経路を公開することで、自分が濃厚接触した可能性が判断できる。
・タイでは空港に到着した人に追跡アプリのダウンロードを義務付けている。
・オーストラリアではブルートゥースを使ったアプリを導入し、保健当局以外はデータにアクセスできず、3週間後に自動でデータが削除される。
・シンガポールもブルートゥース機能を使ったアプリ「TraceTogether」を3月から導入している。

日本政府は、外国からの渡航規制を、ビジネス目的での往来に限定し緩和することを決定。
第1弾として、タイ、ベトナム、オーストラリア、ニュージーランドの4カ国を優先して協議していくことを明らかにした。

出入国時のPCR検査が条件となる。
出国する前にPCR検査による陰性証明を取得し、現地での活動計画を提出し、相手国から承認されれば出国できる。相手国に到着後も、空港などでの再度のPCR検査結果が陰性であれば入国が認められる。入国後14日間は活動計画に添った行動に限定されるが、ホテルなどでの待機は免除される。

観光庁と観光関連業界は、旅行者向けに感染リスクを避けながら安全に旅行するために注意すべき点をまとめた「新しい旅のエチケット」を公開した。