【データ】「ながら食べ」実態調査
(観光経済新聞 2020年11月6日)
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【ポイント】
新型コロナの感染拡大により在宅時間が増えた人は41%といい、「ながら食べ」が増えたが40%だといいます。
「ながら食べ」は、「テレビや動画を見ながら」(68.9%)「スマートフォンやパソコンを見ながら」(50.6%)が多く、「仕事・勉強をしながら」(25.1%)で、在宅時間が増えたことに関係しています。
食事の回数も増えており、食事時間も増えていることから、健全な食事習慣も根付き始めたようです。
でも、間食を減らさないとダメですね…

【 概 要 】
新型コロナによる在宅時間が増え、「ながら食べ」する人の実態調査を、首都圏在住の20代〜60代の男女500人を対象に行いました。
「ながら食べ」とは、仕事をしながら菓子などを食べる、テレビや動画などを見ながら菓子などを食べるなどを定義しています。菓子には、あめやガム、シュガーレス清涼菓子は含まず、「テレビや動画などを見ながら食事をする」は、「ながら食べ」には含みません。

新型コロナウイルス感染拡大前(2020年2月以前)と感染拡大後(緊急事態宣言解除後の2020年6月以降)の在宅時間の変化を聞くと、41.2%が「感染拡大後の方が在宅時間が増えた」と答えました。

食事にかける時間が「増えた」人の割合は、「在宅時間が増えた」と答えた人の方が高くなっており、在宅時間の増加によって食事時間も増加していることがうかがえます。
中でも「ながら食べ」は、在宅時間が増えた人の40.3%が増えたと回答しており、全体平均(22.4%)の倍近くとなっています。

新型コロナウイルス感染拡大後、在宅時間が増えた人は、食事の時間も増えていますが、中でも「ながら食べ」をする人がとりわけ増えています。
全体の約7割が「ながら食べ」を実践中で、コロナ禍で在宅時間が増えた人に限ると8割近くにもまります。
「ながら食べ」の頻度は、「ほぼ毎日」(22.4%)、「週に1日以上」(34.0%)、合わせて66.8%が「ながら食べ」をしていました。
「ながら食べ」は、男性(60.8%)より女性(72.8%)に多く、20代(75.0%)、30代(74.0%)の若い年代では4人に3人が「ながら食べ」をしており、上の年代よりも多くなっています。
コロナ禍で在宅時間が増えた人では、76.7%が「ながら食べ」をしています。
コロナ禍で在宅時間が増え、「ながら食べ」が習慣化しているようです。

テレビを見ながら、チョコで小腹を満たすのが 「ながら食べ」のスタンダード
「ながら食べ」をすると答えた人に、「何をしながら、どんなときに、何を食べているのか?」を聞いてみました。
何をしているときに「ながら食べ」をするかを聞いた結果、「テレビや動画を見ながら」(68.9%)と「スマートフォンやパソコンを見ながら」(50.6%)が多く、「仕事・勉強をしながら」は25.1%で、在宅時間が増えた人では35.4%と最も差があることがわかります。

どのようなときに「ながら食べ」をするかを聞いた結果、「小腹がすいたとき」(56.0%)「口さみしいとき」(33.5%)「ただ、なんとなく」(26.0%)の順となりました。
「ながら食べ」をし、かつ在宅時間が増えた人では、「リフレッシュしたいとき」(25.3%)や「集中力を欠いたとき」(24.1%)に「ながら食べ」をする人が全体平均より高くなっています。仕事中の気分転換として、「ながら食べ」をしているようです。

「ながら食べ」をするときに食べ物は、「チョコレートやチョコレート菓子」 (63.2%)「ポテトチップスなどのスナック菓子」(44.9%)「せんべい・あられ」(41.3%)「クッキー・ビスケット類」「果物、ナッツやドライフルーツ」の順となりました。

「ながら食べ」する人の9割弱が歯周病のケアを望んでいるのに、毎回口をゆすぐのは2割
「なから食べ」をしている人に歯周病について聞くと、64.4%が歯周病になることに「不安」を感じ、85.6%が歯周病を「ケアしたい」と望んでいます。
一方で、「ながら食べ」をした後のお口のケアについて聞くと、毎回「口をゆすいでいる」のは23.1%、毎回「歯磨きをしている」のは12.6%に留まりました。