新型コロナウィルスの訪日旅行&EC利用への影響調査 
(FAN JAPANプレスリリース 2020年7月1日)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000098.000025073.html

アジアの7カ国・地域でも、収入が「減った」「少し減った」は40%だという。
ベトナムとタイの現地状況をオンラインセミナーで聞いたが、以前より安価なツアーを期待する傾向が強く、収入がツアー価格に影響を与えるようだ。
安全意識がどの国でも高まっており、訪日旅行も「日本の安全宣言」が出ることを期待しているが、相手国にとって、日本からの観光客は「歓迎したくない」という空気感が強いようだ。

【ポイント】
アジア地域No.1の “日本好き”コミュニティサイト『FUN! JAPAN』は、台湾・香港・タイ・マレーシア・インドネシア・ベトナム・インドのアジア7カ国・地域に対して、第二回目となる新型コロナウィルスによる訪日旅行への影響について調査した。

◎新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、収入に影響はありましたか?もしくは影響が出る見込みですか?

全ての調査対象国において、40%が収入が「減った」「少し減った」と回答。
特にインドネシアでは70%以上が「減った」「少し減った」と回答しており、新型コロナウイルスの影響がいかに大きいかを物語っている。

◎新型コロナウイルスによるECサイト・越境ECサイトの利用頻度の変化

インドを除く全ての国で、感染拡大後「2週間に1回以上」ECを利用する人が増加している。
一方で「ほとんど利用しない」「1か月に1回」といった割合が減少している。
この調査結果から、少しずつではあるが、ECサイトの利用は増加傾向にあり、新型コロナウイルスが生活様式を変化させている。

収入への影響があると約40%が回答したにもかかわらず、台湾、香港、タイ、マレーシアでは、約50%の人が、新型コロナウイルスの感染拡大後、越境ECサイトの利用が「増えた」「普段と変わらない」と回答した。
特にベトナムでは約50%の回答者が利用頻度は「増えた」と回答し、国内におけるECの利用だけでなく、越境ECも日常になりつつあるといえる。

◎訪日旅行に対して新型コロナウイルスの影響がなくなったと判断する情報源は?

訪日旅行を考える際、自国政府よりも日本政府の発信をもとに「新型コロナウイルスの影響がなくなった」と判断するようです。
この調査結果より、日本政府発表の情報を元に適当なメディアで情報配信すること、また日本旅行が安全と判断され次第、訪日プロモーションを再開することが重要と考えられる。

◎訪日するならいつ・どの季節?

①:香港は訪日意向が高く、安全と判断できれば、約30%の回答者が3カ月以内に訪日したいと回答。
②:香港以外の国では「期間ではなく季節に合わせて訪日したい」が最多の回答となった。

「季節の希望」について尋ねたところ、台湾と香港では「秋」の数値が一番高く、それ以外の国は「春」の数値が高い。また前回調査と比較し、台湾・香港では秋に行きたいという割合が高まっている。
この結果から、2020年夏にコロナウイルスの感染拡大が収束しても、訪日旅行の需要回復は早くて秋以降となる。
特に、熱帯や亜熱帯気候の国では、桜や紅葉、雪などの日本らしい景色や、祭りなどのイベントを目当てに訪日する旅行者が多く、収束時期を見据えて、その季節ならではの絶景スポットやイベントをしっかりアピールしていくことがポイントといえる。

訪日旅行に関して、どんな情報を事前に知りたい?

前回調査同様に、「安全に対する正確な情報が知りたい」が大多数となりましたが、全ての国において減少しました。一方で、「お得な情報が知りたい」が全ての国で上昇し、新型コロナウイルスに対する警戒が解けてくるとともに、訪日キャンペーンを期待する人が増えている。
このような層に対して効率的に情報を拡散することが、インバウンドが復活する際に重要になる。
現在、日本各地で営業自粛や移動制限措置がとられており、旅行関連やインバウンドのプロモーションを積極的に行うことは厳しいが、調査対象国によってはすでに終息に向かっている国もある。
終息後に訪日したい時期や季節が異なるので、渡航・移動制限が解除された際、速やかにプロモーションできるよう準備していくことが大切となる。

調査対象:台湾・香港・タイ・マレーシア・インドネシア・ベトナム・インド
調査方法:10代から60代の男女へのオンラインアンケート調査
調査時期:2020年5月28日~2020年6月30日​
サンプル数: 1,258