【データ】「変化の兆し100の問い」調査
(観光経済新聞 2020年7月30日)
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電通の、新型コロナウイルス後の意識調査は、2項対立のような回答の中で、どちらも現在と近未来を見ていると感じられるものがあるようです。
「買い物はオンラインがいい」49%、「買い物はリアルの店舗がいい」51%
「移動しないことの価値を感じた」45%、「移動することの価値を改めて感じた」55%
双方の意味を理解するのは意味がありそうです。

【ポイント】
電通が、新型コロナウイルス後の社会における“クルマと移動の未来”にフォーカスした生活者調査「変化の兆し100の問い」を実施しました。

調査では、対立する回答が拮抗したものが見られました。これまで両極端と見えていたものが、実は隣り合わせである。そのことに気づき、その双方とも選び取っていこうとする生活者の意志が、そこに表れています。
・「買い物はオンラインがいい」49%、「買い物はリアルの店舗がいい」51%
・「移動しないことの価値を感じた」45%、「移動することの価値を改めて感じた」55%
・「5~10年後、運転するのは贅沢な時間になっていく」59%、「無駄な時間になっていく」41%

1.地球環境・社会システムの未来の兆し
「カオス」から「ピュア」へ。世界が人間本位に不要な多角化を繰り返していたことに気付き、必要なものだけを残し、再配置していこうとする兆しが見えた。
Q:コロナに直面する世界で見えてきたのは、無駄か?それとも不足か?
・世界には無駄なものが多すぎることに気づいた 69%
・世界には足りないものが多すぎることに気づいた 31%

2.人類の未来の兆し
「窮屈な自立」から「柔らかな自律」へ。これまでの生活における不要不急を削り、過度な他者依存から脱し、意志を持って自分の人生を選び抜く自律的な生き方を志向する兆しが見えた。
Q:コロナ後の世界を生き抜く上で必要なのは、自生か?それとも共生か?    
・人に依存しなくても大丈夫なようにしっかりしたい 69%
・いざというときに頼れる知人を得たい31%

3.移動の未来の兆し
「物理的移動」から「意味的移動」へ。
人類は「動かないこと」の価値を見いだしたと同時に、わざわざ行く価値や会う価値があるといった「かけがえのない移動」に関しては、これまで以上に価値が高まる兆しが見えた。
Q:コロナに直面する中で浮き上がったのは、移動の価値か?移動しない価値か?
・移動しないことの価値を見いだすことができた 45%
・移動することの価値を改めて感じた 55%

4.クルマの未来の兆し
「マスプロダクト」から「カインドプロダクト」へ。
移動手段という単一的な価値を超え、移動したくなるモチベーションを生み、人間の気持ちを理解し、ともに行動するプロダクトとなる兆しが見えた。
Q:5~10年後の未来、運転することは贅沢な時間か?それとも無駄な時間か?
・自分でクルマを運転するのは贅沢な時間になっていく 59%
・自分でクルマを運転するのは無駄な時間になっていく 41%

5.クルマの今の兆し
「ドライブ」から「アライブ」へ。
労働環境や家庭環境の変化に伴い、居住スペースもしくはワークスペースなど、本来の用途を超えた役割をクルマに見いだす兆しが見えた。
Q:コロナによる制約下において、クルマに進化の余地を感じたか? それとも限界を感じたか?
・移動空間としてさらに機能拡張し便利になる期待がある 71%
・移動手段としてこれ以上あまり進化しないと思っている 29%

<調査概要>
タイトル:「変化の兆し100の問い」調査
調査手法:インターネット調査
調査時期:2020年6月26日(金)~6月29日(月)
エリア:全国
対象者:全国16~69歳の男女
サンプル数:7,000サンプル
調査内容:新型コロナウイルス感染症に対する価値観・行動・移動・クルマの意識変化など
調査機関:株式会社電通マクロミルインサイト