日本のお菓子がインバウンド客に人気の理由 誰がどのように世界に広めているのか? —インバウンドとスイーツの甘くて濃密な関係Vol.3
(やまとごころ 2019年8月21日)
https://www.yamatogokoro.jp/report/33291/

日本のお土産のお菓子、2012年当時は「白い恋人」がダントツだった。
2014年になると『白い恋人』は飽きてしまった。その頃、代購などで持ち込まれたお菓子「ROYCE」などがタオバオなどECサイトで販売され始める。2015年の「爆買い」で日本のお菓子も大量購入されたが、関税強化で「爆買い」が終焉すると、越境ECで広まっていくプロセスを歩んだという。
その時、注目を浴びたのがインフルエンサーであり、KOLだった。今も絶大な影響力を持つようだ。
日本のお菓子だけを見ても、その変遷は凄まじい。

【ポイント】
日本のお菓子が中国に広がった経緯
中国のインターネット上に日本のお菓子情報がこれほど詳しく流通しているとは驚くばかりだが、それは自然に伝播したというより、明らかに意図的に広めている人たちがいる。
インバウンドKOLとして中国のSNSに日々日本情報を発信している宗杏梅さんたちだ。

2012年当時、上海のOLにとって「白い恋人」はうれしいみやげだった。
2014年頃になると「『白い恋人』はもういいという気分になった。毎回同じで飽きてしまった」という。
その頃、代購などで持ち込まれた日本のお菓子「ROYCE」「じゃがポックル(中国では三兄弟と呼ばれる)」などがタオバオなどのECサイトで販売され始めた。

「爆買い」が話題となった2015年、日本を旅行する中国人自身が日本のお菓子を大量購入して帰る現象が起きた。友人から「これ買ってきて」という「頼まれ買い」もあった。

みやげに対する関税強化で「爆買い」が終焉すると、越境ECで日本のお菓子が中国で広まっていく。その際、注目を浴びたのが、インフルエンサーであり、KOLだった。
中国の若い女性に絶大な影響力を持つのが、中国の口コミアプリ「小紅书(小紅書)」だ。
インスタグラムとアマゾンが一体化したようなサービスで、アプリ内で商品を購入できる。

Vol.2に、中国、台湾のブログに見る人気の日本のお菓子が紹介されている。
https://www.yamatogokoro.jp/report/33288/

中国のネットの「日本の人気菓子ランキング」
白色恋人(白い恋人)
Tokyo Banana 东京香蕉蛋糕(東京ばな奈)
THE STARWVERRY CAKE from GINZA(銀座のいちごケーキ)
Tokyo Milk Cheese Factory(東京ミルクチーズ工場のクッキー)
LeTAO 北海道小樽草莓白巧克力(小樽洋菓子舗ルタオのプチショコラ アソートセット)
Campanella巧克力饼干(東京カンパネラ)
S’more 烤棉花糖(焼マシュマロ・タルト スモア)
治一郎年轮蛋糕(治一郎のバームクーヘン)
吉野堂小鸡蛋糕(名菓ひよ子)
Pocky 日本限定(ポッキー)
Royce生巧(ROYCE 生チョコレート)
Potato Farm 薯条三兄弟(じゃがポックル)
伊藤久右卫门(伊藤久右衛門の抹茶大福)
Pablo(チーズタルト専門店パブロ)
KitKat

台湾のネットの「東京必買い2019年みやげ菓子」(東京必買2019日本夯翻天!東京零食藥妝伴手禮)。
バターサンド専門店Press Butter Sand
Newyork Perfect Cheese
東京ばな奈
ザ・メープルマニア
東京カンパネラ・スカイツリー
東京ミルクチーズ工場のクッキー
神戸「ワッフル・ケーキの店 エール・エル」(東京駅限定)
カファレル(イタリアのチョコレート菓子)
銀座チョコレートサンド
東京レンガぱん
Yoku Moku
ディズニー菓子