東京五輪は地方誘客の大きなチャンス、訪日して観戦したい9割が開催地以外に小旅行を希望(トラベルボイス 2019年11月14日)
https://www.travelvoice.jp/20191114-140252

東京オリンピックの訪日観戦の意識は、「観戦したい」と「どちらかといえばしたい」をあわせると、アジアは62%、欧米豪は50%となった。訪日観戦意識の高い人のうち、地方の観光旅行を「したい人」と「どちらかといえばしたい人」をあわせると、アジアは96%、欧米豪は92%となり、9割以上の人が希望している。温泉旅館のニーズへの宿泊意向のある人は、アジアは74%、欧米豪は55%であるのに対し、宿泊経験のある人はアジアで53%、欧米豪は25%に留まっている。温泉旅館のニーズも、付加価値にあった価格の多様性が求められる。

【ポイント】東京オリンピックの訪日観戦の意識調査によると、「観戦したい」はアジアが28%、欧米豪は24%。「どちらかといえばしたい」をあわせると、観戦意欲を持つ人はアジアは62%、欧米豪は50%となった。インドネシアやマレーシア、欧米豪など、リピーターが少ない国・地域で意欲が高い傾向となった。

訪日観戦意欲を持つ人のうち、地方への観光旅行を「したい」人は、アジアが54%、欧米豪で49%。「どちらかといえばしたい」をあわせると、アジアは96%、欧米豪は92%となり、オリンピックの訪日観戦意欲のある9割以上の人が地方への小旅行を希望している。

温泉旅館のニーズについて、温泉のある日本旅館への宿泊意向のある人は、アジアは74%、欧米豪は55%であるのに対し、宿泊経験のある人はアジアで53%、欧米豪は25%に留まっている結果となった。

宿泊者の利用金額も、西洋式の高級ホテルに比べて低価格となった。宿泊料金の支払額が200~500米ドル以上の割合は、温泉のある日本旅館はアジアで41%、欧米豪で48%なのに対し、高級ホテルではアジアは54%、欧米豪では71%とかけ離れている。特に、400~500米ドルの高価格帯で差が著しい。高価格帯の宿泊施設でその傾向が高く。付加価値にあった価格の多様性が求められると提言している。

本調査は、公益財団法人日本交通公社(JTBF)と日本政策投資銀行(DBJ)が、アジアと欧米豪の12か国地域の海外旅行経験者を対象にインターネットで実施した。調査地域はアジアが韓国と中国、台湾、香港、タイ、シンガポール、マレーシア、インドネシアの8か国地域、欧米豪はアメリカ、オーストラリア、英国、フランスの4か国。対象者は、20~59歳現地在住の海外旅行経験者。