インバウンド回復は「2月」予想最多、もっとも誘致したいのは「台湾」
19日”観光解禁”うけ「新型コロナと緊急事態宣言解除」意識調査を実施
(訪日ラボ 2020年6月19日)
https://honichi.com/news/2020/06/19/surveycorona/?utm_source=honichicom&utm_medium=pressrelease&utm_campaign=covid19survey3

6月19日に都道府県をまたぐ移動の自粛を全国で解禁し、訪日ラボの調査では次の結果となったようです。
• 客足の回復時期予想は、日本人観光客「10月ごろ」インバウンド「2月ごろ」が最多
• もっとも戻ってきてほしい国籍・地域は「台湾」
• 業界全体にインバウンド推進ムードが回復傾向

【ポイント】
政府は6月19日に都道府県をまたぐ移動の自粛を全国で解禁し、観光振興に取り組んでいく方向性を示しました。そこで「新型コロナと緊急事態宣言解除に関する意識調査」を実施しました。
今回は全国的な移動・観光緩和を受け、観光客の回復時期予想の質問に加え、「優先的に戻ってきてほしい国籍・地域」や「事業者のインバウンド推進ムード」などをたずねました。

• 質問
    • 「日本人観光客」の客足の回復はいつごろになると思いますか?
• 回答(上位3項目を抜粋)
    • 10月の秋の行楽シーズン(4か月後)ごろには:51.1%
    • 1か月後ごろには:22.8%
    • 2月の春の行楽シーズン(9か月後)ごろには:7.6%

質問
19日に全国的な移動と観光の解禁となった場合、「外国人観光客(インバウンド)」の客足の回復はいつごろになると思いますか?

回答
• 2月の春節(8か月後)ごろには:35.2%
• 7月のオリンピック開催までには:19.8%
• それ以上以後:17.6%

質問
あなたのビジネスや地域の状況を考慮した場合、 外国人観光客(インバウンド)の客足は 戻ってきてほしいですか? ※エリア別
回答
   ・「都市部」のほうが「地方」よりインバウンドの客足回復に対する期待感が高い。
   ・「地方」のほうが「どちらかといえば戻ってきてほしくない」が高い。

• 質問
    • 優先的に戻ってきてほしい国籍・地域はどこですか?※複数回答 上位15か国抜粋

• 回答(上位3項目を抜粋)
    • 台湾:79.3%
    • 香港:58.7%
    • タイ:50.0%


• 質問
    • 前の設問で、その国籍・地域を選んだ理由はなんですか?※複数回答
• 回答
    • その国籍・地域の観光客の客足が多かったから:60.9%
    • その国籍・地域の観光客の消費額(客単価)が高かったから:32.6%
    • その国籍・地域の観光客のマナーが良かったから:25.0%

また、「感染状況が落ち着いているから」と「感染対策が進んでいるから」と回答した人もいました。

インバウンド推進ムード モチベーション回復中

• 質問
    • 社内全体的に、インバウンド推進ムードですか?それとも消極的なムードですか?
• 回答

    ・インバウンド事業者の回答は、「非常に積極的なムード」「まあまあ積極的なムード」と合わせて回答者が7割を超えました。
なお、「撤退を考えている」という選択肢もありましたが、選んだ回答者はいませんでした。

国内で新型コロナウイルス感染が収束し、各種経済活動が再開していくことにつれて、インバウンドに対する期待感も高まり、全体的にモチベーション回復傾向が観察できます。
「コロナ前の外国人観光客をどう取り戻すか」や「コロナ後のインバウンド消費はどう予想されているか」など、前向きな質問も寄せられてきました。
現在、観光客の渡航については見通しは立っていませんが、今後は一部の国をはじめ、徐々に解禁していくと考えられます。コロナの対策をしながら、日本は渡航先として安全な国との認識を広めつつ、高付加価値を提供することによって、質の良い顧客を獲得することに注力していくことが必要になるでしょう。

<調査結果>
• 調査対象:訪日ラボWebサイト読者・訪日ラボメールマガジンユーザー
• 調査方法:インターネット調査
• 調査時期:2020年6月4日〜2020年6月10日
• 回答者数:92名
• 設問数:12問(回答内容によって異なります)