ネット予約から、国際的な観光の動向が読めるレポートです。
世界中で個人旅行が増えており、ネット予約が進んでいます。
この傾向はさらに進み、特にスマホの活用が顕著に進むだろうとの話です。
オンライン旅行を扱う代理店の成り立ちから分析されており、今後、大手に席巻されるだろうとの話でした。
観光をとらえる場合、日本の観光だけに市場を考えるのではなく、世界を市場に考えた取り組みが必要になりそうです。
『2強が圧倒的強さを発揮するオンライン旅行予約』
(日経ビッジネスオンライン 6月27日)
【要約】
・昨年、エクスペディアを通して行われた予約は394億ドル(約4兆200億円)に達し、今や世界最大の旅行代理店に成長した。
・旅行代理店の世界第3位もホテル予約サイト「ブッキング・ドット・コム」で、昨年の予約総額は392億ドル(約4兆円)だった。
・昨年の旅行関係市場において、オンライン予約が占める割合は、米国で43%、欧州で45%だった。
・中国人は、どの国よりも多くの金額を旅行に費やしているが、2012年時点でオンライン予約は15%にとどまる。この割合は2015年には24%まで上昇し、中国のオンライン旅行予約の市場規模は約300億ドル(約3兆円)に達する。
・2017年までにオンライン旅行予約の30%以上(金額ベース)がモバイル端末によって行われる。
・旅行に行くことを決めてから「支払う」ボタンをクリックするまで、一般に3週間以上かかる。今後は、ギリギリになって予約する人が増えるなかでスマホの活用が進む。