訪日リピーター客増加で「穴場」が人気、外国人対応の整備も課題に―華字紙
(Record China 2019年4月28日)
https://www.recordchina.co.jp/b705352-s0-c30-d0052.html

訪日旅行客に占めるリピーター比率が61.4%に上った。リピーターは行動範囲を広げ、知名度の高い観光地だけでなく地方も訪れるようになった。
京都の三千院も初めて30位内に登場したことに触れ、「市街地から距離のある三千院」「ダークホース」と紹介している。
観光地の評価で「独特」というのは中国のキーワードだろうか? 「体験型アクティビティー」も人気が高まっているという。中国人も、他の外国人観光客と同様の傾向をたどっている。

【ポイント】
華字紙・日本新華僑報は「訪日外国人の6割がリピーター化、地方都市の穴場スポットが人気に」と題した記事を紹介した。

2017年には日本を訪れるのが2回目以上というリピーターの割合が61.4%に上ったという。
トリップアドバイザーによると、近年、訪日旅行客に占めるリピーターの割合が増加し、旅行の傾向にも変化が起こっている。外国人旅行客の行動範囲は以前よりも広がり、知名度の高い観光地だけにとどまらなくなっている。
最新の観光地の人気ランキングでは、トップ15位内に京都の伏見稲荷大社や東京の新宿御苑、サムライミュージアムといった定番観光地に並んで、千葉県の成田山新勝寺や鹿児島県屋久島の白谷雲水峡といった「穴場スポット」がランクインしたことを伝えた。
京都の市街地から距離のある三千院も18年のランキングで初めて30位内に登場したことにも触れ、「こうした『ダークホース』の登場はリピーターが新たな観光地を開拓した結果であり、旅行客の行動範囲が広くなった証だろう」としている。

観光地の評価で「独特」という言葉がキーワードになり、ウオーキングやサイクリング、料理教室や美食めぐりといった「体験型アクティビティー」に人気が集まっていることも伝えた。
広東省からの女性旅行客は「ビザが緩和されてから日本を訪れるのは2回目。今回は個人旅行で、前回ツアーで来た時に行ったような観光地には行かないことにした。マイナーな観光地では外国人観光客向けの設備が十分でなかったり、中国語の案内がなかったりと不十分なところはある。でも、今後は改善されていくと思う」と話したという。