【図解】訪日外国人数、2019年9月は5.2%増の227万人、韓国は6割減、ラグビーW杯で欧米豪市場が好調 ―日本政府観光局(速報)(トラベルボイス 2019年10月16日)https://www.travelvoice.jp/20191016-139598

2019年9月の訪日外国人数は、前年比5.2%増の227万3000人。前年より増加しているものの、2年前の2017年9月(228万406人)より減少している。しかし、ラグビーワールドカップにより、欧米豪の訪日客数が7万7000人増えたのはうれしい現象だ。これまで日本への関心もなかった中で、日本のファンも増えそうだ。

【ポイント】2019年9月の訪日外国人数(推計値)は、前年比5.2%増の227万3000人となった。プラス要素は、ラグビーワールドカップの開催により、出場国の多い欧米豪の訪日客数が7万7000人増えた。また、25.5%増の中国(81万9100人)や東南アジア市場が引き続き堅調に推移したという。
2018年9月は関西空港が冠水した台風21号や北海道胆振東部地震が発生した影響で5.3%減の216万人に減少しており、この反動が今月のプラス要因になったとも指摘。今月の数値を2年前の2017年9月(228万406人)と比べると下回っている。

韓国は、58.1%減の20万1200人と大幅に減少。JNTOが発表する20市場で唯一、前年割れの市場となった。昨年9月の韓国市場は、北海道の地震の影響で前年比13.9%減の47万9733人と2ケタ減になっており、今年9月の数値は実際には6割減以上のインパクトがあるといえそうだ。他の市場が2ケタ増の推移が多いなかで、改めてインバウンド市場に占める韓国の影響の大きさが示された。

市場別ではラグビーワールドカップ大会に3チームが出場する英国が84.4%増の4万9600人と大幅に増加し、単月の過去最高を記録。フィリピン(52.5%増の3万7800人)、ベトナム(30.9%増の3万8300人)や新規路線の就航もあった豪州(24.4%増の6万500人)など計17市場が、9月として過去最高となった。

市場シェアでは、東アジアが韓国の減少を受けて、前年の73.5%から68.3%に縮小。代わりに、欧米豪が12.7%増から15.4%増へと拡大した。