訪日客のタビナカで「病気・ケガ経験者」は5%、旅行会社の5割が「外国人対応可能な医療機関が少ない」 ―観光庁調べ
(トラベルボイス 2019年6月8日)
https://www.travelvoice.jp/20190608-128857

訪日旅行中にケガや病気になった外国人は5%。必要性を感じたが医療機関に行かなかったが16%。医療機関に行ったが13%だった。
旅行保険に加入していない外国人は27%。特定の保険に加入が48%、クレジットカードなどの付帯サービスが23%だった。
旅行業者では「外国人対応ができる医療機関はどこか分からない」48%、宿泊施設では「会話対応、通訳が十分できない」が73%と、旅行保険に入っていても十分な対応ができない実態が見えたようだ。

【ポイント】
観光庁は、訪日外国人旅行者の医療に関する実態調査を実施した。
日本の医療サービスに関する受け入れ環境充実を目的に、旅行業者や宿泊施設、外国人旅行者を対象に調査した。

訪日旅行中にケガや病気になった経験がある外国人は全体の5%。
そのうち約3割が医療機関に行く必要を感じた、または行ったと回答。
旅行保険に加入していた外国人旅行者は73%だった。

旅行業者に尋ねた外国人旅行者への対応の課題は、「外国人対応ができる医療機関が少ない」(48%)が最多だった。
宿泊施設の回答では「会話対応・通訳が十分でない」(73%)が最多だった。

「外国人から『自分の医療保険契約で使いやすい医療機関はどこか』と聞かれても分からない」「外国人だとわかると医療機関が受け入れないことがある」といった回答もみられた。

観光庁は都道府県と連携して、外国人旅行者の受け入れ可能な医療機関リストを作成し、英語サイトで公開している。2018年度末時点で1610か所に達しているという。