日本初の常設城泊施設、平戸市に1日開業
(観光経済新聞 2021年4月15日)
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【ポイント】
長崎県平戸市の平戸城。日本百名城の一つでもある平戸城を常設の宿泊施設として開業した。
平戸市が約1億2千万円掛け、約120平方メートル2階建ての宿泊施設に改修。宿泊は1日1組限定の貸し切りで、料金は66万円。初年度は年間100組の利用を見込むという。
愛媛県大須市の「大須城」も1泊100万円のラグジュアリー層を見込んだ「城泊」。文化財を「保全」するだけでなく「活用」へと大きく舵を切った。
「活用」するにも、地元の理解と協力が必要となる。成功するように見守りたい!

【 内 容 】
宿泊事業、地域振興事業を手掛ける狼煙(長崎県平戸市)は1日、自治体施設の利活用による観光資源の創造、地域活性、地方創生につながる事業として、日本百名城の一つでもある平戸城を宿泊施設化した「平戸城 CASTLE STAY 懐柔櫓(かいじゅうやぐら)」を開業した。常設の城泊施設としては日本初となる。

 平戸城は、平戸藩主松浦氏の居城として江戸時代中期に再建された。倉庫として使われていた同城の懐柔櫓を平戸市が約1億2千万円掛け、約120平方メートル、2階建ての宿泊施設に改修した。

 宿泊は1日1組限定で完全貸し切り。料金は66万円(消費税込み、サービス料別、食事別)から。神楽や茶席など、宿泊者のみ体験できる特別な城主体験をオプションで用意。初年度は年間100組の利用を見込む。

 「平戸城本丸や見奏櫓の管理も担い、平戸市とともに、平戸城のリニューアルと懐柔櫓 CASTLE STAYを軸とし、同市全体の観光需要を拡大させて地域貢献に寄与していきたい」と同社。今後は自治体施設の利活用として、宮崎県日南市飫肥地区にある古民家や資料館などの歴史的建造物を宿泊施設にするプロジェクトなどを予定している。